■東京市場寄付き
売り先行後、欧米株式市場が
休場でこう着感の強い展開となるか。
■本日の日本株概況
14日に発表された3月の米小売売上高はガソリンを除いた全体の売上高が0.3%減と、
ガソリン高が消費者マインドを低下させていると受け取れる結果となりました。
一方、4月のミシガン大学消費者マインド指数(速報値)は
予想外に上昇しており、3ヵ月ぶりの高水準となっています。
現時点では、消費意欲が明確に減退しているとは言えないため、
昨晩の米国株市場の下落はテクニカル面での上値の重さが意識されたことや、
イースターの連休を控えた手仕舞い売りが重荷になった面が大きいと分析。
本日の日本株市場でも売りが先行しそうですが、週末を前に上にも下にも動きにくく、
一巡後はこう着感が強まる展開を想定しています。
少し心配なのが、台湾積体電路製造の半導体世界大手(TSMC)は、
市場予想を上回る決算を発表し、株式市場でも買いが先行しましたが、
結局売りに押される展開となっている点です。
このまま年初来安値を更新してしまうようであれば、
長期的な調整局面に入る可能性が高く、
半導体株は日経平均株価への影響も大きいため、
投資家心理の悪化に注意が必要でしょう。
ハイテクやグロース株は一旦避けて、
デフェンシブセクターの銘柄や、好決算を発表し、
PERなどに値ごろ感のある銘柄を中心に売買を進めていくのが良いと見ております。
■前日の海外概況
昨夜の米国株式市場で、
NYダウ平均は前日比0.32%安の3万4,451ドル23セント、
ナスダック総合指数は同2.14%安の13,351.079ポイントで終了しています。
取引開始前に四半期決算を発表した金融株などに買いが先行し、
ダウ平均は上昇して始まっています。
しかし、買い一巡後は前日には落ち着いた値動きを
見せていた米長期金利の上昇したこともあって、
ハイテク株を中心に売りが波及し、
ダウ平均も売りに押される展開となりました。
イーロン・マスク氏がツイッターの買収を提案したことで、
保有するテスラ株を売却するとの思惑から、
テスラが4%下落したことも重荷となりました。
■本日の予定
《国内決算発表》
日置電
《海外》
米4月ニューヨーク連銀製造業景気指数(21:30)
米3月鉱工業生産(22:15)
米2月対米証券投資(4/16 5:00)
休場:米国、英国、香港(聖金曜日)
■本日の主要指数
『米国株』
・NYダウ:34,451.23(-113.36)
・ナスダック:13,351.079(-292.508)
・S&P500:4,392.59(-54.00)
『日本株』
・日経平均株価:27,172.00(+328.51)
・TOPIX:1,908.05(+17.99)
・東証マザーズ指数:782.24(+3.41)
『為替』
・為替:126.16-126.18(+0.83)
■本日の注目銘柄
・【4317】レイ
4月14日に発表した22年2月期第4四半期単体(12-2月)の
売上高は前年同期比で74.2倍、営業利益は57億5,000万円の黒字に転換。
※こちらはアナリスト注目の銘柄で
推奨ではありません。