■東京市場大引け

時間外取引での米国株価指数先物の上昇も
好感して買い優勢の展開に。

■本日の日本株概況

前日の米国株式市場で主要3指数は下落して終了したものの、
日本株市場では前日までの急な下落に対する自律反発を狙った買いが先行し、
日経平均株価は前日比101円08銭高の2万6,436円06銭でのスタートとなりました。

時間外取引での米国株価指数先物が堅調に推移したことも好感されて、
その後も下げ幅を拡大する展開となり、
本日の高値圏である前日比508円51銭高の2万6,843円49銭で取引を終了しております。

米消費者物価指数が市場予想の範囲内におさまり、
「物価上昇は、今がピークで夏頃にはおさまるだろう」といった見方が
裏付けられたことも、過度の警戒感を後退させた模様です。

新興市場でも買い戻しの動きが活発となり、
東証マザーズ指数も前日比4.18%高での終了となりました。

■翌営業日の相場見通し

日経平均株価の日足チャートを見ると25日移動平均線(2万6,983円)を
前に上げ渋る動きとなっていますが、前日の安値を割り込まずに買われてきた点はポジティブでしょう。

日本時間本日21時半に予定している生産者の方の物価指数を無事に通過すれば、
といった条件付きではありますが、株価が戻りを試していくような局面に入る期待もできそうです。

とはいえ、これまでにも、消費者物価指数の発表を無事に通過しても、
生産者物価指数の方で嫌気した株売りが出るケースはありましたので、
気を抜かずに、まずは今夜の反応を見ていきたいと思います。

東証マザーズ指数についても25日移動平均線を下値目途として切り返す動きを見せております。

本格的な上昇トレンドに切り返すには時間がかかりそうなこと、
25日移動平均線(749.9ポイント)を割り込んだ場合は、
3月の安値に向けた一段の調整が想定される点には留意しておくべきですが、
割り込まない限りは買い判断で狙っていっても期待ができそうです。

■主要指数

『米国株』

・NYダウ:34,220.36(-87.72)

・ナスダック:13,371.572(-40.384)

・S&P500:4,397.45(-15.08)

『日本株』

・日経平均株価:26,843.49(+508.51)

・TOPIX:1,890.06(+26.43)

・東証マザーズ指数:785.65(+31.51)

『為替』

・為替:126.12-126.14(+0.60)