■東京市場寄付き

米CPIは無事通過も、警戒感は拭いきれず上値は限定されるか。

■本日の日本株概況

昨夜に発表された3月分の米消費者物価指数(CPI)は、
前年比で8.5%上昇し、40年ぶりの上げ幅となりましたが、
事前予想にはほぼ一致する結果となっています。

相場が先に心配して下落していたこともあって、
発表後の株価指数先物は上げ幅を拡大する場面も見られました。

3月の消費者物価指数が予想の範囲内に収まったことは、
インフレは今年の夏頃がピークになるだろうといった
予想の裏付けになるとの見方もあって、安堵感が波及した模様です。

しかし、米FRBによる金融引き締めへの警戒感が続いていること、
これから始まる決算発表でインフレが企業業績に
どう影響を与えているかを見極めてから買いに入りたいと
考える投資家が多かったと見られることから、
買い一巡後は利益を確定する売りが波及し、伸び悩む動きとなってしまっています。

今夜に米3月生産者物価指数の発表を控えることからも、
様子見ムードが続きやすいと見られ、
本日の日経平均株価は前日終値近辺で揉み合うような展開が想定されるでしょう。

やはり、上値は重い印象を受けますので、
明確に買い目線に転じての取引を行うのは、
指数が同じ価格帯で数日間下げ渋る動きを見せてからか、
出来高を伴った投げ売りが出てからで良いでしょう。

それまでは、「個別で値動きの良い銘柄に、少し手をつけておく」程度の
取り組みにとどめておくのが良いのではないかと考えています。

■前日の海外概況

昨夜の米国株式市場で、NYダウ平均は
前日比0.26%安の3万4,220ドル36セント、
ナスダック総合指数は同0.30%安の13,371.57ポイントで終了しています。

12日発表の3月米CPIを受けて米長期金利が低下し、
ハイテク株を中心に買いが先行する展開となりました。

しかし、「インフレ抑制へFRBが
金融引き締めを急ぐとの見通しは変わらない」との見方から
徐々に売りに押され、指数はマイナス圏に転じて終了しています。

■本日の予定

《国内》

3月マネーストック(8:50)
2月機械受注(8:50)

《国内決算発表》

ABCマート、マネフォワード、吉野家HDなど

《海外》

中国3月貿易収支
米3月生産者物価指数(21:30)
米30年国債入札

《海外決算発表》

JPモルガン・チェース、デルタ空港

■本日の主要指数

『米国株』

・NYダウ:34,220.36(-87.72)

・ナスダック:13,371.572(-40.384)

・S&P500:4,397.45(-15.08)

『日本株』

・日経平均株価:2,6334.98(-486.54)

・TOPIX:1,863.63(-26.01)

・東証マザーズ指数:754.14(-6.91)

『為替』

・為替:125.46-125.47(-0.06)

■本日の注目銘柄

・【4413】ボードルア

23年2月期の売上高が前期比で30.0%増収、
営業利益は同28.9%増益となる見通しを開示。

※こちらはアナリスト注目の銘柄で推奨ではありません。