■東京市場大引け

米金融政策への警戒感から、
ハイテク・グロース株を中心に軟調な展開に。

■本日の日本株概況

前週末の米ハイテク株安を嫌気した売りが先行したことで、
本日の日経平均株価は、前週末比108円20銭安の2万6,877円60銭で寄り付いています。

その後、一時は小幅ながらもプラス圏に浮上する場面も見られましたが、
10時半に始まった中国市場で上海総合指数が
軟調に推移したことを嫌気し、再度売られる展開に。

上海でロックダウンが行われるなかで中国景気の先行きは不透明として、
前週末に好決算を発表して朝方は買われていた
【6506】安川電機も売りに押され、投資家心理の重荷となりました。

今週は米消費者物価指数、生産者物価指数の発表も控えていることもあって、
加速するインフレとそれに対処するための米金融政策への警戒感が根強かった模様で、
日経平均株価は前週末比164円28銭安の2万6,821円で終了しています。

グロース株への売りが強まったことで、
東証マザーズ指数は前週末比4.01%安で終了となりました。

■翌営業日の相場見通し

本日の日経平均株価は軟調な展開となりましたが、
25日移動平均線で下げ渋る動きとなっている点はポジティブに捉えられます。

数日は材料待ちのような動きにくい相場展開が続くと見られますが、
今週発表を予定する米3月消費者物価指数、
生産者物価指数といった経済指標の発表を無事に通過し、
月末にかけて発表が本格化する企業決算が好調な内容となれば、
現価格帯を安値水準として大きく反発を試す展開にも期待ができるでしょう。

浅めにロスカット値を設定した上で、反発を狙っての買いに入るのであれば、
リスクに対して期待のできるリターンが大きい投資ができると見られます。

決算絡みでは、今朝の市況で取り上げた
【7085】カーブスホールディングスに加えて、【4343】イオンファンタジー、
【9278】ブックオフグループホールディングスなど、
コロナ禍で業績が落ち込みあまり評価されてこなかった銘柄に
買いが向いていますので、こうしたものも引き続き狙っていきたいです。

■主要指数

『米国株』

・NYダウ:34,721.12(+137.55)

・ナスダック:13,710.996(-186.304)

・S&P500:4,488.28(-11.93)

『日本株』

・日経平均株価:2,6821.52(-164.28)

・TOPIX:1,889.64(-7.15)

・東証マザーズ指数:761.05(-31.81)

『為替』

・為替:125.38-125.39(+1.34)