■東京市場寄付き

買い先行も、決算前の銘柄や
景気敏感株への物色は広がりにくいか。

■本日の日本株概況

昨夜の米国株式市場で主要3指数は上昇して終了していますが、
物色の中身を見ると、景気に左右されにくいデフェンシブ銘柄が中心となっています。

投資家が警戒を緩めたわけではないことが受け取れますので、
少し注意が必要な局面と言えるでしょう。

また、昨夜に発表された週間の米新規失業保険申請件数は、
事前の市場予想を上回って減少し、1968年以来で最低となりました。

失業保険の申請件数が少ないのは普通であれば良いことと受け取れますが、
インフレが警戒される現在においては悪材料視されやすいです。

企業が働き手の確保に苦労しやすく、
賃金の上昇圧力も続きやすい環境にあるということですので、
インフレへの警戒感がさらに強まりやすいからです。

本日の日本株市場は、前日までの続落による値ごろ感から買いが先行しそうですが、
外部環境が好転したとは言えないことから、上値の重い展開が想定されるでしょう。

日経平均株価は25日移動平均線(2万6,774円)を下値目途、
上値目途75日移動平均線(2万7,375円)としながら揉み合いながら、
今月後半の決算発表を待つような展開を想定しています。

■前日の海外概況

昨夜の米国株式市場で、
NYダウ平均は前日比0.25%高の3万4,583ドル57セント、
ナスダック総合指数は同1.06%高の13,897.30ポイントで終了しています。

米FRBによる金融引き締めを警戒しての売りが先行し、
午前には下げ幅を一時305ドルまで拡大しましたが、一巡後は下げ渋る展開に。

ハイテク株のなかでも、景気の影響を受けにくく、
好業績が見込める銘柄には買いが向いています。

■本日の予定

《国内》

オプションSQ
3月景気ウォッチャー調査(14:00)

《国内決算発表》

安川電機、キューピー、フジなど

■本日の主要指数

『米国株』

・NYダウ:34,583.57(+87.06)

・ナスダック:13,897.300(+8.483)

・S&P500:4,500.215(+19.06)

『日本株』

・日経平均株価:26,888.57(-461.73)

・TOPIX:1,892.90(-30.01)

・東証マザーズ指数:789.16(-35.19)

『為替』

・為替:124.11-124.13(+0.36)

■本日の注目銘柄

・【6555】MS&Consulting

23年2月期の売上高は前期比で14.5%増収、
営業利益は同18.8%増益となる見通し。