■東京市場大引け
米ハイテク株安を受けて売り優勢の展開。
決算発表を前に手掛けにくさも。
■本日の日本株概況
米国株式市場がハイテク株を中心に下落したことを受けて、
本日の日本株市場では売りが先行し、日経平均株価は、
前営業日比317円88銭安の2万7,022円42銭でのスタートとなりました。
決算発表を前にした買い材料不足感も意識されて、
寄り付いた後も下げ幅を拡大し、
一時は前日比で550円近い値下がりとなる場面も。
前場のTOPIXの下落率が2%に達したことで、
後場は日銀のETF買いが入るとの見方から下げ渋る動きとなりましたが、
米国株価指数先物が軟調に推移したことが嫌気されて下げ幅を縮小するには至っていません。
日経平均株価は、前日比461円73銭安の2万6,888円57銭安で終了しています。
相場が戻りを見せた場面での出遅れ感が強かったこともあって、
直近まで物色が盛んとなっていた新興株ですが、
本日は売りに押される展開となり、
東証マザーズ指数は前日比4.05%安の790円94銭での終了となりました。
■翌営業日の相場見通し
本日の日経平均株価は25日移動平均線を下値目途として下げ渋る動きとなりましたが、
日銀によるETF買いが入ったと見られる割には上値の重い値動きとなりました。
3月後半が好調な戻り相場となったのは、
「期末の買い」に「売り方の買い戻し」も重なったのが主要因だと分析しており、
こうした需給面の下支え材料も途切れてしまった状況です。
目先は、金融政策の先行きを警戒しながら、
決算発表を前にして上値の重い相場展開が続きやすいでしょう。
NY連銀前総裁であるビル・ダロドリー氏が、
「株価が下がらないなら、FRBは株価を下げざるを得ない」と主張しているように、
今FRBがやっていることは「金融緩和バブルを終わらせ、景気を落ち着けるための政策」です。
ただし、バブルはそう簡単に死なないもので、
これから出てくる決算発表が好感された場合には、
指数が再度高値更新を試すような場面が出てくる可能性もあると考えています。
目先はバブルが継続するかどうかを決算発表を材料にしながら考えつつ、
中長期目線では「FRBがバブルを終わらせることに成功する」
シナリオを持っておく必要があるでしょう。
■主要指数
『米国株』
・NYダウ:34,496.51(-144.67)
・ナスダック:13,888.817(-315.351)
・S&P500:4,481.15(-43.97)
『日本株』
・日経平均株価:26,888.57(-461.73)
・TOPIX:1,892.90(-30.01)
・東証マザーズ指数:789.16(-35.19)
『為替』
・為替:123.67-123.68(-0.21)