昨日、自宅に戻るとウキ師がいた。

「やはり…。まだいたか…」

というのが、僕の感想である。


ウキ師は、沖縄から来たミサコとともに、おとといの晩から我が家に一泊していた。

ミサコは、都内で仕事関係の研修みたいなものがあるそうで、沖縄から我が家に泊まりに来たのだ。

だから、その研修に参加するため、昨日の朝には我が家を発っていた。

が、ウキ師はまだいた。



ウキ師は割と最近まで、鍼灸師の専門学校に通っていた。

通いながら、薬局でアルバイトをしていた。

専門学校を無事卒業し、資格も取得。

さらには、なんとバイト先の薬局が、店舗改装のため、一時閉店。

これ幸いにとウキ師はバイトを辞め、晴れて無職となったのである。


とはいえ、これから鍼灸師として一本立ちしてゆくつもりのウキ師。

「いまはそのための準備期間」

とのことで、昨日は我が家で一日ゴロゴロと漫画を読んでいたようだ。



実は、ウキ師が我が家にいてくれるとありがたい。

我が妻も身重の体。

家事もままならないため、やることがない。一日ゴロゴロしているし、実にヒマ。

ウキ師は我が妻の話し相手にもなってくれるわけだし、もっというと、妊娠中によくある(かどうかは詳しくは知らないけど)体の不調、つまり、お腹が張ったり、腰が痛くなったり、というような症状を、ウキ師はマッサージなどして治してくれてしまうのである。

そのうえ、昨日などは本来ならば僕が担当している夕食作りまでやってくれていた。


いつもなら、仕事から家に戻ると、

「さてと、メシ作るかな」

となるわけだが、昨日に関しては既にウキ師が準備万端、調理してくれていて

「さてと、酒飲みながらメシ食うか!」

といった奇跡のシチュエーション。

まことにありがたい。

そんなわけで、昨夜はウキ師も交えて三人で食卓を囲んだ。


ウキ師は7時半頃

「ミサコさんがウチに泊まりに来る」

とのことで、都内にあるウキ師の賃貸物件へと帰って行った。

帰り際、我が家の物置と化している二階の空き部屋について

「ちゃんと片付けておいて」

とウキ師は言い残していった。



まさか…、住むつもりなのか…?





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ミサコが沖縄から持参したへちまを使って、豚肉と豆腐を炒めた料理。

ウマい。

さすがウキ師。

「隠し味はトウフヨウ」

とのこと。



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これもミサコが持参した青パパイヤを使ったサラダ、というか和え物。

タイ料理風。



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長いもとオクラの素揚げ。

おいしい…。


ビバ、ウキ師。