巣立つカラス | オットットなひぐらし語り

オットットなひぐらし語り

詩人になりたい
詩人でなければ何もなりたくない
と言いながら
フツーに生きてきてしまった
オットットな日々・・・

実は、つい1ヶ月前まで、夢中になっているものがあった。

 

近くの電柱にカラスが巣を作った。

最初から威嚇されているのはわかっていたが

家のベランダからその巣が丸見えと分かって、

もう、覗き見がやめられない。

 

しかも敵は去る者ひっかくもの・・・

私を認識しているようで、

(望遠レンズで覗いていたからなぁ)

にらみ合い(?)の時もあった。

 

カラスの子育て観察は、ちょっとした生きがいだったかも。

 

連れに何度も「やめれ!」と注意されたが、

今度ばかりは絶対のレジスタンス、婚歴46年、初めての謀反?

 

カラスの巣がある電柱の下を通るときは

両手を挙げて頭を攻撃されないように保護したくらい。

カラスってさ、人の顔を覚えるんだって。

ならば、やってみなさい、って覚悟だった。

 

それが、あっけなく、終わってしまった。

 

 

これは、1匹目の雛がまだ飛べないのに巣からとび出して

電柱の一番上の電線で「おらは飛ぶぞー」と

パフォーマンスしているのを親鳥が見守っているところ。

親鳥が餌探しにとび立つと、はやジトーっとしてやる気をなくしていた。

どこかの会社のスチャラカ社員みたいで笑える。

下の巣には、巣立ち予備軍の二匹がバタバタしていた。

夕方まで見守ったが進捗はなかった。

 

ところが、翌朝になるとカラス一家は巣ごと消えていた。

カラスにも鳥獣保護法が適用されていて

子育て中は人間の都合でやっつけてはいけないそうだ。

ヒナ達の巣立ちを見届けたところで、夜間に業者が巣を撤去したものだと思われる。

 

カラスは縄張りで暮らしているので、

巣が無くなっても体制に影響はないらしい。

 

今日も聞こえるカラスのうるさい鳴き声は

この間巣立った子ガラスが、

生き抜くための親の特訓を受けているのかな、

がんばれー!