珍しい人から、久しぶりにラインがあった。
「写真展に行ったら、
君のがあったんで一票入れておいたよ」
今回、沼津市芸術祭の写真展は
審査員による選出ではなくて
来場者の投票により順位を決める。
写真同好会の先生の勧めで私も出品してみた。
(そのグループの代表をやっているので私がやる気を出さないと、ネ)
珍しい人とは、
私が不動産屋時代に物件を仲介した方である。
変わっていた。
大手ゼネコンの管理職で、沼津に仕事で来たら
この町をすっかり気に入ってしまったのだ。
ちょうど退職時期、彼は単身で沼津を終の棲家と決めた。
12月の寒風が吹きすさぶ夕方、
センスの良い身なりで訪れた姿は忘れられない。
心の中であだ名をつけた「ゼネコン●爺」
そのあといろいろな場所で遭遇することになり、
一度は仲間とあるNPO法人を立ち上げようか、と言う話まであった。
彼ばかりが知識があり資金力があり行動力があったが
他の人は私と同じくらい無力でフツーの人・・・
もちろん、頓挫だ。
私にとっては、こういう生き方もあるのか、
と思う筆頭の人物である。
今、70代前半かな、元気そうで本当に良かった。
写真の入選など夢にも思わないが
ゼネコン●爺と連絡が取れただけでも、儲けものである。