私は美容と健康には

まるで努力のできない人間だけど

歯だけは気遣っていて

最低年に1回は検診に行っている。


昔からそうだったかというと

全くそんなことはない。




小学生のときは歯医者が大嫌いだった。


歯は毎日磨いていたけど

毎年必ず学校の歯科検診でひっかかり

受診のお知らせを貰ってきて

親に連れて行かれる流れ。


痛い思いをしたわけじゃないけど

あのニオイも怖いし

麻酔効かなくて痛いときがあるかも

という怖さがある。


学校で来る注射のお知らせと

歯科受診のお知らせは

ホントに恐怖だったなあ真顔



それで小学6年生のときに

はじめて受診のお知らせを

親に見せないという悪行をしたんだ。



それからハタチまで

歯医者に行かなかった。

どこかでずっとあのときの虫歯が…

と引っかかりつつも

怖さから逃れることを選んだ。



ハタチの時についに

自分で確認できるくらいの虫歯に気づき

仕方なく歯医者に行くことに決めた。


家の近くの綺麗そうな歯科医院を

予約した。


自宅と合体していて

儲かっていそうな大豪邸だった。


いつも火曜日の午後行っていたが

とにかくいつも静かだった。

火曜の午後は空いているらしい。


若めの坊主の先生がひとりと

ケバい受付のおばちゃんのみ。


まずレントゲンを撮って

今の虫歯の状況を知る。


"10本虫歯になっていますね。"


10本?!1本のつもりで行ったので驚いた。


"時間はかかるけど、

神経に達しているものはないので

 地道に治していきましょう。"


10年以上放置して

神経に達していないのはヨカッタ。

けれども気が遠くなるような本数だ。



そして半年に渡る通院が始まった。