こんにちは!
国産麦応援ブログです。
今回は九州の福岡市にある大陽製粉株式会社さんに取材をさせて頂きました。
大陽製粉さんの本社は、博多港の玄関口の須崎埠頭という、主に輸入穀物を扱い、最新の荷役機械や大規模なサイロ等を完備している所にあります。
創業は1943年。当時の日本は第二次世界大戦末期で、どこも食糧難に陥っている状態が続いていました。
困っている人のところに食料を供給しようとお米屋さんが集まったのが会社の始まりでした。
食をテーマに社会貢献をしたい、と思う理念は当初から変わらず、そのため今までに養豚や酪農、漁船を所有していたこともあるそうです。
現在の大陽製粉さんは、麺・パン・菓子等に使用される小麦の製粉をしています。
写真は、大陽製粉さんが市販されている小麦粉やお客様が販売されている二次加工品の一部です。
大陽製粉さんの製粉は通常の製粉は別に【石臼】を使用するという大きな特徴もあります。
工場内には他社に先駆けて導入した本格的な大型石臼製粉機が6つあり、麦種類や加工方法によって使い分けています。
またすぐに真っ白な小麦粉になるわけではなく、いくつもの工程を得て販売している状態の小麦粉になります。
現在、4代目の社長で現会長さんは、製粉が大好きで、誰よりも早く製粉の機械などの情報を入手してくるらしく、この石臼を導入することも会長さんがヨーロッパを視察された際に、これからの多様化する社会に必要と考えられたそうです。
その当時の流行は真っ白な混じり気のない小麦粉が主だったことから、ミネラル分が多い小麦粉を販売することは初めは厳しいこともあったそうです。
しかし、実際に食した人からの美味しい!という声が話題になり、外皮ごと加工する全粒粉の販売も増え、その後は小麦の生産者さん達から自分の所の小麦も石臼で製粉してほしい!と依頼がくるようになりました。
大陽製粉さんの大きな特徴の2つ目は、【オーダーメイドの製粉】です。
自分で麦を作っている農家さん達が自分の作った麦を食べたいと思い、大陽製粉さんにお願いするようになりました。
大手企業ですと中々個人の生産する量での依頼は受付られないのですが、大陽製粉さんは【大は小を兼ねない】という考えからそのニーズに応え、オーダーメイドの製粉を行うようになりました。
70周年を迎えた2013年には小ロット対応型の製粉機を導入し、さらに多様な依頼を受け付けられるようになりました。
お客様に寄り添った企業であることは、大陽製粉さんの理念、
【太陽のぬくもりのように、なくてはならない存在として社会に貢献し、皆様のお役に立ちたい】
という部分が強く現れていると思いました。
また地産地消にも積極的で、日本で2番目の小麦の生産地である福岡の小麦を使用した欧州パン専用粉【プラム】や、【みなみの穂】(ミナミノカオリ100%)、【ちっご祭】(チクゴイズミ100%)をイチオシ商品として販売しています。
福岡産の小麦でヨーロッパの深い味わいを楽しめる商品となっております。
安全面においても、【ピーリングプロセス】を加えていて、麦の表面の汚れや細菌に細心の注意をはらっています。
安心して食せることはとても大切ですね。
これからも大陽製粉さんは、【お客様に美味しいと言ってもらえること、お客様と産地を結びつけられること】を大切にしていきたいとおっしゃっていました。
今回、取材に答えてくださったのが
・業務本部長/経営企画室長/品質保証室長取締役 中村 隆男様(左)
・業務部 小ロット製粉・食品ソリューション室課長 江崎 正浩様(中央)
・製造部係長 山田 浩樹様(右)
ご協力、ありがとうございました!
●大陽製粉株式会社
〒 810-0071
福岡市中央区那の津4丁目2番22号
TEL:092-713-1771/FAX:092-781-2527
公式ウェブサイト:
http://www.taiyomil.com/index.php
公式通販サイト:
http://www.taiyomil.com/shopping/index.html