『日本の神様カルタ』に登場される神様を簡単解説。
39柱目は
「塩椎神(しおつちのかみ)」
製塩の神、潮流を司る神。
火遠理命(山幸彦・コノハナサクヤヒメの三子の末子)が兄の大切にしていた釣り針を失くし海辺で嘆いていた時に助言した神。
竹を隙間なく編んだ籠の小舟を造り、それに乗せた。
「しばらくそのまま進み、よい潮路に乗って進めば、魚の鱗のように家を並べて造った宮殿があって、御門には傍らの泉のほとりに神聖な桂の木がある。その上にいれば、海神の女がお姿を見て取りはからってくれる。」と教えた。
(古事記より)
【ご利益】
人の不幸や悩みに救いの手を差し伸べ、良縁を結ぶ。
困った時に良い知恵がわく。
開運招福、海上安全、製塩業守護など。
【お祀りされている神社】
⛩️常呂(ところ)神社 (北海道北見市)
⛩️鹽竈(しおがま)神社 (宮城県塩竈市)
⛩️御釜神社 (宮城県塩竈市)
⛩️青島神社 (宮崎県宮崎市)
⛩️南方神社 (鹿児島県指宿市)
【ひとりごと】
釣針を取り戻す話はインドネシアの島々に伝えられた説話との類似があるようで、そこが源流と思われる。
南方説話が隼人族によって、九州南部に伝えられたよう。
塩椎神がおられなかったら、山幸彦と豊玉毘売の出会いはなかったわけで、この先の神武天皇にも繋がらない。
ありがたい存在。
「あの人がいたから」ということ、私達にもありますね。
【コラボイラスト】
浄化が必要な時に出るのかも…✨