古民家は、茅葺き屋根の維持が困難、室内が暗い、段差がある、冬は寒い・・など、メンテナンスの手間や不便さが原因で敬遠されてしまい、空き家や廃屋として全国に残っていました。

しかし、リフォーム技術の向上や多様化する住宅事情のなか、伝統的な趣のあるたたずまいを愛する人々や建築家を中心に、再評価されるようになりました。

ほとんどの古民家は、伝統的な工法で建てられているため、柱と梁の構造材がしっかりしています。一方、間仕切りの撤去は比較的簡単で、吹き抜けや広い空間が作りやすいなど、意外
とリフォームの自由度が高いのが特徴です。古き良き趣を保ちつつ、現代のライフスタイルに即した住空間を実現する古民家再生が、今、注目を浴びています。

日本の風土・文化に育まれた古民家を再生し継承していくことは、確かに手間やコストがかかりますが、そこにはお金では得られない魅力がいっぱいあります。