精子奇形症とは?妊活中に知っておきたい大切なこと
妊活や不妊治療の中で耳にすることがある「精子奇形症(せいしきけいしょう)」。
名前だけ聞くと不安になってしまう方も多いですが、実際にはどういう状態を指すのでしょうか?ここでは、その仕組みや原因、妊娠への影響について整理していきます。
精子奇形症とは?
精子奇形症とは、精子の形に異常が多い状態のことです。
世界保健機関(WHO)の基準では、精子の正常な形態の割合が4%未満の場合に診断されます。つまり、100個の精子のうち4個以下しか正常形態でない場合に「精子奇形症」とされます。
実は、健常な男性でも精子の多くは奇形であり、正常形態の精子は15〜20%程度にとどまります。つまり、奇形精子が存在すること自体はごく自然なことなのです。
なぜ奇形精子が生まれるのか?
原因は大きく 先天性 と 後天性 に分けられます。
- 先天性要因
遺伝的な背景や精子形成の過程での異常によるもの。明らかに奇形精子が多数見られるケースでは先天性の要素が強いと考えられます。 - 後天性要因
日常生活の影響によって、軽度の奇形精子が増えることがあります。
代表的な要因は以下のとおりです:
- 睡眠不足
- 過度の飲酒
- 偏った食生活
- 強いストレス
- 電磁波の影響
生活習慣を整えることで改善が期待できるケースもあるのです。
妊娠への影響は?
奇形精子は正常な精子と比べると、卵子にたどり着き受精する確率は低めとされています。
しかし、正常な精子が少しでも存在すれば 妊娠は十分可能 です。
また、奇形精子そのものが赤ちゃんに影響を与えると断定はされていません。
むしろ、正常形態の精子であっても DNAの損傷 があると受精後の発育に影響することがあるため、精子の「形」だけでなく「中身の質」も大切だといえるでしょう。
前向きにできること
精子の状態は「変えられない宿命」ではなく、生活習慣を整えることで改善できる可能性があります。
例えば:
- 睡眠のリズムを整える
- 適度な運動を取り入れる
- バランスの良い食事を意識する
- アルコールや喫煙を控える
- ストレスを溜めすぎない
こうした日々の積み重ねが、精子の質を高める一歩になります。
精子奇形症は「奇形が多いから妊娠できない」という病気ではありません。
正常な精子が少数でも存在すれば、妊娠の可能性は十分にあります。
大切なのは、精子の形だけでなく「生活習慣の改善」と「全体的な健康」を意識すること。
妊活中の方にとって不安の種になりがちですが、前向きに取り組むことで未来は大きく変わります。
