あなたは、何のために飛びますか
── カモメのジョナサンが教えてくれる「志の生き方」──
群れのカモメたちは、餌を取るために飛びます。
しかし一羽だけ、違う理由で飛ぶカモメがいました。
■ ジョナサンが追い求めたもの
リチャード・バックの名作『かもめのジョナサン』。主人公のジョナサン・リビングストン・シーガルは、餌を取るための手段として飛ぶことを拒みました。
彼が求めたのは、飛ぶこと自体の喜び。より高く、より速く、より自由に飛ぶ技術を磨くことでした。
群れはジョナサンを追放しました。
それでも彼は飛び続けました。承認がなくても。仲間がいなくても。志があったから。
■ 現代のジョナサンたちへ
今の時代、多くの人が「群れのカモメ」として生きています。
今だけ、金だけ、自分だけ。目の前の餌を追い続け、なぜ飛ぶのかを問わない。毎朝、何かに追われるように一日が始まり、夜には疲れ果てて眠る。
それが悪いのではありません。生きるために必要なことです。
ただ、心のどこかで感じていませんか。
「これだけのためではない」と。
■ 志とは「飛ぶ理由」のこと
志に目覚めた人間は、飛ぶ理由を持っています。
お金が目的ではなく、名声が目的でもなく、自分を超えた何かのために動いています。困難が来ても折れない。なぜなら、苦難より志が大きいから。
ジョナサンは群れに戻りました。追放した群れに。なぜか。飛ぶ喜びを、他のカモメたちにも伝えたかったから。
志とは、自分だけのものではありません。次の誰かに渡すものです。
水戸学が語る「志の継承」も、孝明天皇が遺した「水・空気・土を次世代へ」という言葉も、同じ本質を指しています。志は、自分一代で完結しない。
■ あなたへの問い
ジョナサンは神格化を嫌いました。崇められることを望まなかった。
ただ一羽の、飛ぶことが好きなカモメでいたかった。
あなたにとって「飛ぶこと」は何ですか。
お金のためでも、誰かに認められるためでもなく、あなたの魂が本当に喜ぶことは何か。
その答えが見えたとき、あなたの志が始まります。
一人の救世主を待つのではなく、あなた自身が飛び始めること。
それが、この時代に生きる私たちへの、ジョナサンからの静かなメッセージだと思います。