弊社は企業や美術団体、財団法人などの授賞式用の表彰記念品を多く製作する。
世の中には一年を通して授賞式や表彰制度、創立記念日などというのはある。
しかし先週は近年まれに見る忙しさだった。
確かにこの季節は、一年でも一番という位に弊社の場合仕事が集中するのであるが今年は訳が違った。
仕事がたくさんあっての忙しさならば嬉しいのだが、そうではない。
一ヶ月以上前から注文していた額や板が木工所から出来上がってこなかったり、プレートが出来上がって取り付けようと思ったら版下と全く違う物昨年度の物だったことを発見したり、数量が突然変更になったり。
減るのは良いが増えるのは・・・。
ここ最近こういったことに悩まされているが。
職人不足と慣れからの不手際、そしてお客様である担当者の引継ぎが上手くされていない事などからの弊害が出ている様に思う。
世界中のどんな店を探しても代わりがないわけであるから、騙しがきかない。
絶対に造らなければいけないのである。
表彰記念品はすべてオリジナルであり、同じ商品がないために付属の物もすべて特注であるわけである。
つまり在庫で置いておく訳にはいかない。
次年次にその表彰がある保証があるわけではないし。
非効率的な仕事だと指摘されそうだが、一点一点こだわりを持ってお客様に満足して頂くためには仕方がないのである。
またそれが弊社の「売り」でもある。
そんな事もあって、納期とアクシデントが集中した先週は経営者として精神的に追い詰められた。
一週間をとおして何とか無事にすべての商品を納品することが出来た事を、満足して週末を過ごせたのである。
しかし、しかし。
今さっき連絡があり、どうやら金曜日に納品した商品の一部にプレートの名前が間違っていた物があったらしく。
そんなわけない、校正に出して校了をもらっているのに・・・。
でも、これでも弊社のミスになってしまう場合がある。
とても非情なルールに感じるのだが。
耐えてこそ強くなれる!
そう信じて誠意を込めて最後の最後まで仕事に取り組むようにしている。