なんだろね、ウニって。調べてないからわからないのだけど、あの食べられる部位はなんと呼称するのだろうか。口の中でトロリと崩壊した後、潮っぽいお乳みたいな濃厚な香りが広がって、記憶の遠い彼方から何かぼんやりした思い出せそうで思い出せない記憶、私がまだ人の形をとったばかりだった母の胎内での記憶、あるいはもっと前々前世で赤貝だったころ、潮の流れの中でプランクトンとかで糊口を凌ぎつつ恋したイケ赤貝男子と絡ませあった吸水管のかすかな香り、と表現してみようか。
ウニは美味しい。
ウニの形状を知っている人は何割ぐらいだろう。
私は高校生の頃、友達の家に遊びに行って、その子の家は水着に着替えて海まで1分という素敵なロケーションで、岩場が多かったんだ、そこでウニを踏むという経験をした。針が何本か皮膚に刺さったまま、しばらくは痛かったような記憶もあるけど、夏の終わり頃には自然に抜け落ちてた。
今でもウニを食べるとあの夏と刺さったトゲトゲを思い出す。でも、あんまり食べる機会がないからもっと食べてもっと思い出したいかも!
