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フリーライター・角舘有理

ライティングを生業としています。好きな食べ物は大福。

今回は「ら抜き言葉」と「さ入れ言葉」です。

 

ら抜き~は聞いたことあるけど、

さ入れ~はあまり聞き馴染みがないかもしれません。

(この記事を書くにあたり、私も今回はじめて知りました!)

 

ではいってみましょう!

 

 

■ら抜き言葉

意外と大人でも間違えるら抜き言葉。

「られる」と「れる」は、

対象となる動作や行為を可能にする、

~することができるという意味にする言い方です。

 

でも、「られる」の「ら」を抜くと

おかしな言い回しになる動詞がありますよね。

 

例:見る・着る・起きる

→見られる・着られる・起きられる

 

 

かえって「られる」を使うと、

まどろっこしい言い回しになるので、

「話し言葉ではあえて使う」という人もいるかもしれません。

 

反対に、「られる」とするとおかしい動詞もあります。

 

例:走る・読む・書く

→走れる・読める・書ける

 

では、クイズにいってみましょう!

 

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次の文で、間違った文章はどれでしょうか?

 

1.私は上半身をここまで曲げれるよ。

2.この枝の太さなら、手でも折れる。

3.空いたお膳は、三段まで重ねられます。

4.多くの魚は新鮮なものであれば生でも食べれる。

5.あそこの橋まで走って行けれるよ。

6.生徒に教科書を読まさせる。

7.九九の段を言わせる。

8.罰として掃除をやらさせる。

 

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間違った文章は、1、4、5、6、8でした。

いかがだったでしょうか。

全問正解の方、拍手~。素晴らしい!

 

6~8はちょっと変化球で、

「~させる」という相手の動作や行為に対しての

”使役”のサ行変格活用でした。

 

「読まさせる」は「読ませる」でいいし、

「やらさせる」「やらせる」または「させる」

でいいですよね。

 

途中で「さ行」を入れるのは誤用で、

「さ入れ言葉」というのだそうです。

 

ら抜き言葉は知っていたけど、

さ入れ言葉は知りませんでした。

日本語検定、勉強になるう~!

 

ではもういっちょう、クイズです。

 

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1~4の文について、【 】内の言葉を「~させる」という使役の意味を含む形に変えて( )に入れてください。

 

1.【教える】

弟の宿題のわからないところを、兄に( )た。

 

2.【探す】

姿が見えないポチを、弟に( )よう。

 

3.【泣く】

そんなことで自分の親を( )ものではありません。

 

4.【出る】

私は用事があるので、代わりに彼を( )ます。

 

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さてさて、いかがでしたか?

それでは正解です。

 

1.教えさえ(た) 2.探させ(よう)

3.泣かせる 4.出させ(ます)

 

なんだかちょっとばかりヤヤコシイですね。

良品に触れると偽物が分かると言いますが、

web記事やSNSでは間違って使っている記事が多いので、

 

正しい言葉をインプットしたいなら

きちんとしたライターが書いているデジタル新聞

(日経、ダイヤモンド、プレジデントあたり)や

 

小説家や作家が書いた書籍などがおすすめです。

(電子書籍は誰でも出せるので要注意です)

 

ら抜き言葉やさ入れ言葉が誤用されている文章を読んだ時、

違和感や気持ち悪いと感じるようになればOKですよ!