【ビジネスマナー】クッション言葉や疑問形で大人な言い回し | フリーライター・角舘有理

フリーライター・角舘有理

ライティングを生業としています。好きな食べ物は大福。

今までは敬語に言い換えるというのがメインでしたが、

今回は、より具体的な敬語表現です。

 

いくら敬語を使っても、直接言うと

角が立ってしまう場合ってありますよね。

 

そんな時に別の表現に置き換える手法を

いくつかやっていきます。

 

ここをきちんと押さえておくと、

実践にも即使えるし、語彙力も上がりますよ!

 

■クッション言葉を使う

 

相手にお願いしたい時など、

いきなりお願いだけ切り出すと

ちょっと相手が引いてしまいますよね。

 

そんなとき、自然に「すみませんが」

とか、「失礼ですが」

などをつけていると思います。

 

こんなふうに、ワンクッション前置きを置くと、

コミュニケーションがスムーズになります。

 

(すみませんが、)お願いできますでしょうか。

(失礼ですが、)お名前はなんとお読みするのでしょうか。

(恐れ入りますが、)少々お待ち下さい。

(誠に恐縮ですが、)もう一度おっしゃっていただけませんか。

(申し訳ありませんが、)本日はお引取り願えませんでしょうか。

(ご迷惑とは存じますが、)お持ち帰り願えませんでしょうか。

(つまらないものですが、)どうぞお納めください。

(気の利かないものですが、)ご笑納ください。

(何もございませんが、)召し上がってください。

(お口に合いますかどうか、)遠慮なさらずに上がってください。

(心ばかりのものですが、)お納めください。

(微力ながら、)お手伝いいたします。

 

また、「~してあげる」「~して差し上げる」

などは、間違いではありませんが

 

恩着せがましい感じになってしまうので、

やめたほうがいいでしょう。

 

 

■直接的な依頼や要求を避け、疑問形にする

 

相手に何かを依頼したり要求したりする時、

「~してください」で終わると

一見丁寧に言っていても命令形になってしまいます。

 

そこで便利なのが、疑問形にしてしまうという方法です。

先ほどの例に上げた前半は、「~でしょうか」と

疑問形になっていましたよね。

 

あんなふうに尋ねるような言い方にすると、

「~ください」と押し付ける印象から

お伺いを立てる感じになって、

より丁寧になります。

 

お越しください → お越しくださいますでしょうか

お伝え下さい → お伝え願えますでしょうか

 

さらに、「~くださいますでしょうか」

と相手に行動を促したり意図を直接尋ねたりするのではなく、

 

「~いただけますでしょうか」

とすると、

自分の願いが実現可能かどうかを聞くという姿勢になり、

自分はよりへりくだって相手を敬う感じになります。

 

「お越しいただけますでしょうか」

とっても丁寧で上品ですね。

 

また、疑問形以外にも、

「お越しいただけますと幸いです」

 

というように、そうしてもらえると有り難いという

自分の意思を伝える方法もあります。