東国三社参り(鹿島神宮・息栖神社・香取神宮)

2024年5月に東国三社参り(鹿島神宮・息栖神社・香取神宮)に行ってきました。

東京からの日帰り旅です。

 

 

  東国三社とは

鹿島神宮 茨城県鹿嶋市宮中 2306-1

息栖神社 茨城県神栖市息栖2882

香取神宮 千葉県香取市香取1697-1  

東国三社は関東屈指のパワースポットと言われています。

鹿島神宮は神武天皇元年創建(日本の皇紀と同じ2,600年超)の古社で、平安時代から伊勢神宮の他に神宮と呼ばれたのは鹿島神宮と香取神宮だけだそうです。

江戸時代には、関東以北の人々が伊勢神宮参拝の後にこの三社を参拝する風習があったそうです。

参拝の順番は決まっていないそうですが、鹿島神宮が始まりの場所であることから

「鹿島神宮→息栖神社→香取神宮」が良いとされているようです。

 

国譲りの伝説:

鹿島神宮の主祭神、武甕槌大神、香取神宮の主祭神、経津主大神は天照大神に遣われて大国主命に国を譲ってもらえるよう交渉をしました
そして、その交渉を平定に導くために二神を先導し全国を案内したのが、息栖神社のご神祭である久那戸神 と天鳥船命で、鹿島神宮の「御船祭」では息栖神社が先導船を務めるそうです。

 

■御利益

香取神宮:  「すべての始まりの地」人生の大事な局面で進路を決めるときや、仕事で重要な選択をするときなど、最強クラスの開運力が期待できる。

息栖神社:  厄除招福、交通守護

香取神宮:  「決意を固める場所」 仕事運や新たなスタートを切る方々には、道を開くお力添えがある。

 

  アクセス

車で回るのが便利です。車がない方はバスツアーが便利です。■バスツアー

東京から東国三社巡りのバスツアーが出ています。

 

■高速バス+レンタカー

東京駅八重洲口から鹿島神宮行のバスは20分間隔くらいで出ています。

「鹿島セントラルホテル(バス停)」近辺でレンタカーを借りて回るのが便利です。

 

■高速バス+レンタカー無し(高速バス、電車、バスのみ)

息栖神社が駅から離れているので、高速バスで行く場合は、息栖神社に先に行かれたほうが良いかと思います。

 

ご案内 | 息栖神社 (ikisujinja.com)

JR東京駅八重洲南口より高速バスかしま号(鹿島神宮駅行き)で1時間30分、「鹿島セントラルホテル」停留所下車~タクシーで5分、または徒歩30分

 

■電車+レンタカー

鹿島神宮駅まで電車で行ってレンタカーを借りる、または

成田駅、京成成田駅まで電車で行って、成田でレンタカーを借りる方法もあります。

 

長距離バスが苦手な私は、電車+レンタカーで行くことにしました。

ちょうど、特急「あやめ祭り」号が運航されていたので、行きは「あやめ祭り」号で行くことにしました。

「あやめ祭り」号の帰りは鹿島神宮(15:30発)なので、帰りは普通の電車にしました。

 

  あやめ祭り号

特急「あやめ祭り」

運転日は、2024年5月25日(土)~6月16日(日)の土休日。

運転区間は、新宿(8:27発)~鹿島神宮(10:45着)、鹿島神宮(15:30発)~新宿(17:39着)の往復。E257系5両編成で運転。全車指定席(予約必要。えきねっと、またはホームの指定席販売機で指定席券購入)

春の臨時列車の運転について (jreast.co.jp)

佐倉駅では、駅員さんがホームに10人位集まって手を振ってくれていました。

私は成田駅下車(9:43着)でレンタカーで鹿島神宮に向かいましたが、あやめ祭り号の終点は「鹿島神宮駅」なので、終点まで行ってそこから徒歩10分でも鹿島神宮に着きます。

今回は日帰りなので、鹿島神宮駅からの帰りのことを考慮し(鹿島神宮駅からは電車の本数が少ない)成田駅からレンタカーにしました。

 

  鹿島神宮

■御祭神

  武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)

 

■御由緒

 天照大御神の命を受けて香取神宮の御祭神である経津主大神と共に出雲の国に天降り、大国主命と話し合って国譲りの交渉を成就し、日本の建国に挺身されました。

鹿島神宮御創建の歴史は初代神武天皇の御代だそうです。

 

 

鳥居の先の右側に本殿があります。

 

■奥参道

境内に入ると、奥宮に向かって300m程伸びる奥参道があります。

 本殿へのお参り後、奥宮に向かってこの参道を歩いていると、首の後ろが温かくなって、すっと何かが抜けていくような不思議な感覚がありました。他の神社でも何度か経験したことがありますが、この感覚が起きる神社には、なんだか呼ばれて行っているような気がします。

 

■奥宮

徳川家康により本殿として造られ、二代将軍秀忠の時に現在の本殿が造営されて、現在のところに遷されたそうです。

 

■要石

地中深くまで埋まる要石が、地震を起こす鯰の頭を抑えていると古くからの言い伝えがあるそうです。水戸の徳川光圀公がどこまで深く埋まっているか確かめようと7日7晩にわたって掘らせたものの、いつまで経っても辿り着くことができなかったばかりか、怪我人が続出したために掘ることを諦めた、という話が黄門仁徳録に記されているそうです。

 

要石の入り口にある像

 

■御手洗池

奥宮から急な坂を下った先にあります。

裏側からの写真です。

 

■ランチ

御手洗池の横にある「一休(ひとやすみ」でランチ。

「八福そば」(1100円) をいただきました。

湧水茶屋 一休(ひとやすみ)鹿島神宮境内みたらしの池 (plusone-kashima.jp)

 

みたらし団子もありましたが、そばだけでお腹いっぱいになってしまったので、断念。

 

 

  鹿園

国譲り神話において、鹿の神である天迦久神(あめのかくのかみ)が、天照大御神の命を武甕槌大神に伝える重要な役割を担ったことから、現在でも鹿が神の使いとして大切にされています。

また、奈良に春日大社を創建する際も、鹿島の神様の御分霊を鹿の背中に乗せてお遷ししたと伝わり、奈良の春日大社の鹿の起源はこの鹿島神宮にあるそうです。

 

鹿のエサやり(100円)。鹿さんが集まってきます。

 

 

 

  東国三社守

鹿島神宮で東国三社守の本体をいただきました。

三社を回り、ご神紋のシールを貼って完成させるお守りです。

鹿島神宮のご神紋シールは貼ってあります。(1000円)

 

■息栖神社の御神紋シール(500円)

 

■香取神宮の御神紋シール(500円)

 

御朱印(鹿島神宮と奥宮)をいただきました。

次は、息栖神社へ向かいます。

 

  息栖神社

息栖神社 (ikisujinja.com)

 

■御祭神

 久那戸神 (くなどのかみ)

 天鳥船命 (あめのとりふねのみこと) 相殿神

 

■アクセス

・鹿島神宮~息栖神社

 車で20分。

・コミュニティバス

 本数が少ないので、確認してください。

 ご案内 | 息栖神社 (ikisujinja.com)

 

■御由緒

息栖神社の創祀は応神天皇の御代と伝えられています。御祭神の御神格からして、神代時代に鹿島・香取の御祭神に従って東国に至り、鹿島・香取両神宮は其々台地に鎮座するものの、久那斗神と天乃鳥船神は海辺の日川(現在の神栖市日川)に姿を留め、やがて応神朝になって神社として祀られたと思われます。
かつて鹿島地方の丘陵地南端は今の鹿嶋市国末辺りまでで、やがて沖洲が陸続きとなり幾つかの集落が出来ました。このような中州に鎮座された祠を、大同二年(807年)、平城天皇の勅命を受けた藤原内麻呂により現在地の息栖に遷座したと伝承されています。

 

 

 

■本殿

 

■オガタマの木

天照大神が天岩戸に隠れてしまった際に、天鈿女命がオガタマノキの枝を手にして天岩戸の前で舞ったとされ、神社に多く植えられるそうです。

1円玉の木のモデルともいわれているそうです。

 

境内案内

 

御朱印と東国三社お守のご神紋シール(500円)をいただいて、一の鳥居へ。

海に向かって歩きます。すぐそこに鳥居が見えます。

 

 

■一の鳥居

一の鳥居の両脇には、小さな鳥居の建てられた二つの四角い井戸「忍潮井(おしおい)」があります。

右が男瓶(おがめ)・左が女瓶(めがめ)だそうです。ちょうど地元のガイドの方がいらっしゃって、その方の説明によると、甕が見えると良いことがあるそうです。

女甕の方は水が濁っていていたので、かろうじて見ることが出来ましたが、男甕の方ははっきり見えました。

 

次は3社目、香取神宮です。

 

 

  香取神宮

香取神宮 | 千葉県香取市 全国約400社の香取神社の総本社 (katori-jingu.or.jp)

 

■御祭神

 経津主大神(ふつぬしのおおかみ)

 

■御由緒

 創建は神武天皇18年(紀元前678年)と伝えられているそうです。

 鹿島神宮の御祭神(武甕槌大神)と共に国譲りの時に活躍されたそうです。

 

■アクセス

息栖神社から車で約20分。

 

 アクセス | 香取神宮 (katori-jingu.or.jp)

 JR佐原駅下車、タクシーで約10分

 

■朱塗の大鳥居

門前町を抜けると、大鳥居が現れます。

 

境内案内 | 香取神宮 (katori-jingu.or.jp)

 

■要石へ

古くより、この地方は大変地震が多く、地中に大きなナマズが住み着いて荒れ騒いでいるのだと言われていたそうです。香取・鹿島両神宮の大神様等は、地中に深く石棒を差し込み、大ナマズの頭尾を刺し通されたといいます。

香取神宮は凸形、鹿島神宮は凹形で、地上に一部を現し、深さ幾十尺と伝えられているそうです。

貞享元年(一六八四)水戸光圀公参拝の折、これを掘らせましたが根元を見ることが出来なかったと言われているそうですが、光圀公は、鹿島神宮、香取神宮の両方の要石を掘ろうとしたのでしょうか?

 

■楼門

 

■本殿

 

東国三社守のご神紋シールをいただきました。

東国三社参りの達成です。

 

 

■奥宮

本殿を出てから右側の少し離れたところにあります。

そこで奥宮の御朱印をいただきました。

 

奥宮の横の道を通って、参道へ。

急な坂道と書いてありましたが、本当に急でした。雨の日は滑ってしまうかも。

 

■参道へ

東国三社参りを達成したので、参道のお店で休憩することにしました。

 

■岩立本店の「わらび餅」

 「わらび餅」は店頭の看板にランキング1位と書いてあったのですが、柔らかくてとっても美味しかったです。

 岩立本店|明治28年から続く千葉県香取市の和菓子屋 (iwatatehonten.com)

 

■厄落とし団子

  参道の入り口にある「亀甲堂」で厄落とし団子をいただきました。

  みたらし団子と草団子のミックスを買って、お店でいただきました。ちょうど焼きたてだったので温かくて美味しかったです。

 名物・お土産|香取神宮前 亀甲堂 (sawara.com)

 

 

  東国三社参り所要時間

成田駅からレンタカーで回った時間はこのくらいでした。

成田駅10:00発 ~道の駅いたこ~鹿島神宮へ

鹿島神宮着: 11:00頃 (12時過ぎに御手洗池横「一休」でランチ

息栖神社着: 13:50頃

香取神宮着: 15:10頃~参拝終了 15:40頃

 

香取神宮からは高速を使えば30分くらいで成田駅に戻れますが、私は道の駅「水の郷さわら」によって、一般道で成田へ戻りました。

 

道の駅いたこ | 水郷のまち 茨城県潮来市へようこそ (michinoeki-itako.jp)

水の郷 さわら (e-sawara.com)

 

帰りは成田駅から総武線快速で東京駅へ。(成田エクスプレスは成田駅に停車するものもあるのですが待ち時間が長かったので。)

 

東国三社参りを終え、なんだかすっきりした気分です。

12年に一度、午年に御船祭(鹿島神宮から香取神宮へ、息栖神社が先導)があるそうなので、その時もまた参拝したいと思います。

御船祭 | 鹿島神宮 (kashimajingu.jp)