後からしゃしゃり出て来るんじゃねぇや!こちとらさっきから、まるで鮸膠のように係ってんだ! | 日本語を楽しもう!!

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ようこそ!
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また、読みに来てくれたんですね…!




………………。





どうしておいらは
こう、ややこしいことに
首を突っ込むのかね?





人が良いっていうのかね…。
生まれ育ちは良くはねぇが…

『…身近にいる人は
打っ棄(ウッチャ)っちゃーいけないよ…。』って

小せー頃に
御袋がよく言い聞かせてくれたもんだ…。





袖振り合うも多生の縁ってーじゃねぇか…。

頼まれると嫌とは言えない性分は
生まれ付きよ!

自分でも
(ホトホト)呆れるぜ!





( 注:
いつか書こうと思っていますが
袖振り合うも多生の縁
であって…
(ソデフリアウモ タショウノエン)

袖、触れ合う
とか
袖、すれ合う
とか…

更には

多少の縁

とか言うのは
正しくないといえます。)






………………。





芸能界には…

ファンに対して
本当は忘れていて知らなくても
「覚えてるよーっ!」

…という人が
いるとかいないとか…。





………………。





昨今は
人情稀薄な時代ですから

至る所で
話の中に出て来る
という人は

良くも悪くも
幸せなのかもしれませんね。





………………。

………………。





きちんとお願いしているのに
鮸膠も無く断られた。





こういうことは
往々にして
起り得ることです。





………………。





鮸膠も無い”は

取り付きようがない
素っ気無い
愛想がない

という意味で

“にべもない”
と読みます。





………………。





(ニベ)という魚は
スズキの仲間で
イチモチに似た魚です。




他の魚でも作りますが
浮き袋()を使って
ニカワ()を作るので有名な魚です。





余り
店では見られない魚ですが
白身で
焼き魚にすると
美味しいようです。





………………。





の鰾(ウキブクロ)から作った
膠そのものも

ニベ
と呼ばれ
鮸膠
と書きます。

鰾膠
とも書きます。





”は
魚類の浮き袋のことで

訓読みでは
うきぶくろうおのふえ
と読みます。





………………。



は粘着力に富んだ物質で

接着剤として
古くから用いられています。





を作る時に多く用いられます。




鮸膠を用いたものは
撓り(シナリ)が良く
力強さを生み出すと言われているのですが

品質が良いとされる
獣膠(ジュウコウ)を用いることが
多くなっています。

弓には鮸膠だとして
根強いファンは多いようです。





膠は
弦楽器を作る時にも用いますね。





(獣膠は
動物の皮や腱を材料にした膠です。)






………………。





膠は接着剤として
一般に良く使われていて

膠といえば
鮸膠であったため





鮸膠
人と人との仲が密接だという
意味を表わす言葉としても
用いられるようになった訳です。





更に
派生した言い回しとして

鮸膠も無い”が

愛想がない
という意味で用いられるように
なったんですね。





………………。





鮸膠もしゃしゃりも無い
という慣用句もあります。





酷く無愛想である
味も素っ気も無い

という意味ですね。





“鮸膠も無い”を
更に強調した言葉です。





ごっちゃにした言葉で
味もしゃしゃりも無い
というのもあるようですが…





ところで
この
しゃしゃり”って
何でしょう?





………………。





鮸膠には関係ないですが
“しゃしゃり”の前に…

素っ気”ってなんでしょう?





子供なら
“素っ気”って何?
と訊くでしょうが…

違います。





慣用句には
~素っ気も…と
“も”が入っていますが

元の形は
素っ気ない
という形容詞ですね。





実はこれ
ややこしくて…

更に元の形は
古語の
すげなし
という言葉です。





冷淡で相手に対する思いやりがない
という意味です。





“すげなし”を
素気無し
と漢字で書いたところから

音(読み)が変わってしまい…

すげなし
から

そけなし
となり

そっけなし
となったということですね。





素気ない
(スゲナイ)
としても使います。





………………。





さてさて
しゃしゃり”ですが…





広辞苑では
“鮸膠もしゃしゃりも無い”の説明に

粘り気しゃりしゃりしたところもない意から…”
とあるのですが…

これは有力な説なのですが
全く信頼できないものも含めて
色々な説があるようです。

はっきりと
これが語源だとは
言えないようですね。





………………。





“鮸膠もしゃしゃりも無い”の
鮸膠しゃしゃり

どうも
相反する意味の言葉を並べているようです。





鮸膠が
粘着・執着・固執・密着・密接
を表わすならば…

しゃしゃりは
その反対の

あっさりしているということを
表わしているということですね。





つまり
“鮸膠もしゃしゃりも無い”は
親しく接してくる訳でもなく
あっさり爽やかに接する訳でもない…
という意味で

正反対の言葉を使って
無愛想の甚だしさを強めている
のだと思います。





上に書いた
しゃりしゃり説では

歯切れや食感が心地よい
ということですから

しゃしゃりは
ねっとりしてべと付いたりせず
あっさりしているということですね。





………………。





“さ”が“しゃ”に音便変化することは
あります。





元が
さらり”で…

さらり→しゃらり→しゃしゃり
となって

しゃしゃりは
あっさりしているという意味だとする…

さらり説





………………。





風が吹いて
さらっとあっさりしている

…と言う意味の言葉に

颯颯
(サツサツ・サッサツ)
という言葉があります。





“さ”の音便変化に加えて
促音の省略ということも起こり…





さっさつ→ささつ→しゃしゃつ→しゃしゃり
となり

しゃしゃりのもとは
“颯颯”だとする

さっさつ説など…





色々な説があるようですね。





ふーっ
ちょっと疲れました…。






………………。





なお
タイトルに入れている
しゃしゃり出る”は

出しゃばるよりも甚だしく
自分だけ目立とうとする

という意味ですが…。





この“しゃしゃり”は
差し出す”の“さし”で

さし→ささ→しゃしゃり
となったという説明も
あるのですが…





元は
しゃりしゃり”で

しゃしゃり出るは
何も考えずにあっさりと出る
と言う意味だとする…

上の
しゃりしゃり説
と同じ説明になっている
ものもあります。





………………。





鮸膠を身近な所で使いませんし…

“ボンドも無い”
“セメダインも無い”

(ボンドもセメダインも商品名・商標名ですが
悪しからず。)


…と言ってもいいですが

今ではどれを使っても
ピンと来ないでしょうから
この慣用句は余り使いませんね。





という魚は
を収縮させるか
振動させるかして
鳴くそうですね。





知らなかった!











キンセンイシモチ
海水魚


天然スズキ
鍋用


国産しそシャリ梅


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