ようこそ！
『 日 本 語 を 楽 し も う !! 』 へ
また、読みに来てくれたんですね…！
………。
良く伸び縮みする生地
その生地で作った衣類を
目利安 (ﾒﾘﾔｽ)
といいます。
今は
ほとんど
ニット
といいますね。
………。
あえて
“目利安”
と書きましたが
漢字検定では
“莫大小”
の読み問題として
出題されます。
もちろん
“メリヤス”
と読みます。
………。
ところで
“莫大小”
と書いて
なぜ
“メリヤス”
と読むのか判りますか。
………。
靴下という意味の
スペイン語が
元になっているそうですが…
………。
輪の中から
輪を作って行くような
ループを描いていく編目が
集合することで
伸縮性と柔軟性を持たせた
生地を
“メリヤス”といって
靴下や下着に用いられます。
よく
伸び縮みするので
どんな
サイズの人にも
フィットします。
つまり
フリーサイズ
大も小も考えなくていい…
…そろそろ
出て来ましたよ…
つまり
「大小の区別が莫い (ﾅｲ)」
というところから
“莫大小”
という当て字が作られた
ということです。
………。
この
“莫い (ﾅｲ)”
という漢字は
あまり使わないと
思います。
“無い”や
“勿し (ﾅｼ)”の方が
見ることが多いと思いますが…。
どうでしょう。
………。
“莫”は
草冠が付いていますから
元々
ギシギシや
スイバのような
“すいものぐさ”という
植物のこと
で
さらに
“草叢 (ｸｻﾑﾗ)に日が隠れる”
という意味を示す
成り立ちから
“暮れる”とか
“晩い (ｵｿｲ)”という
意味を持ちます。
………。
実は
“暮”
の元の字
というか
“莫”が
“くれる”という
意味でなく
“莫い”という意味で
使われ始めたために
改めて
“日”を付けて
“くれる”という意味だけを持つ
“暮”が作られたと
いわれています。
………。
“莫大”は
(ﾊﾞｸﾀﾞｲ)
“物凄く大きい”
という意味だから
“莫”は
“物凄い”という意味だ
と言った人がいましたが…
（友人なんですが…）
それは
大きな間違いで
“それ以上に大きいものは莫い”
という意味で
やはり
“ない”という
意味で使われています。
………。
ちなみに
“勿論”という熟語も
構造が同じで
“～を論ずる勿し”
“～を問わず”
“論ずるまでもない”
という意味で…
“莫”も
“勿”も
助辞として
用いられています。
………。
“莫”
（ボ・モ・バク・マク・くれる・おそい・ない・なかれ・あらざるはなし）
日・年がくれる。
おそい。
すいものぐさ。
ことわる・うけつけない。
“勿”
（ブツ・モチ・なかれ・ない・なし）
心がそぞろなさま。
するな。
無し。
元々は“乱れて良く判らない”という意味で
転じて、“ない”を意味する。
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