雨ですね。

梅雨だから当たり前か。

坂本龍一さんが亡くなって、もう3ヶ月。亡くなる2日前まで仕事をされていたと言う。凄い人ですね。

21年5月12日の日記で坂本さんは「かつては、人が生まれると周りの人は笑い、人が死ぬと周りの人は泣いたものだ。未来にはますます命と存在が軽んじられるだろう。命はますます操作の対象となろう。そんな世界を見ずに死ぬのは幸せなことだ」と記しているそうです。

わかる人にはわかりますよね。

コ禍に入って間も無く、有名人などバタバタと亡くなった時期がありましたが。

その頃、誰からの発信かは忘れましたが、「これから起きる未来を見る事無く今のうちに亡くなった人は神様のご褒美、幸せな人なんだ。それくらいに生きている苦しみに耐えかねるような悲惨な時代が直ぐ先にやって来るんだ」と言う、予言的な言葉を目にした事があり、記憶に残っていました。

やりたい事が沢山あるのに、若くして亡くなった人はどんな時代においても無念だったと思いますが、やりたい事をやり尽くして平均寿命を超えて日本がまだまともな時代に天寿を全う出来た人は、確かに幸せな人生だったのかもしれないですね。

最近感じるのは、お金の大切さ。私の今までの人生で、大儲けをした事は一度もないですが、バブル期に大学を卒業しましたから、院展に入選していれば画廊企画のグループ展や、買取での作品依頼が来て、単価は取材費用に比べたら笑ってしまうくらいに安かったですが、それでもバイトや非常勤講師の薄給に比べたら何倍も売り上げはあり、絵に専念出来て、最低限の生活には困らない状況が暫くはありました。

バブルが弾けると、だんだんと仕事は減り。それでも私は巳年だからか小金運は良いのか、なんとかかんとか生きられた。

世の中がどうもおかしいと感じ始めたのは、震災辺りから。

丁度体調も大きく崩してしまい。生まれ始めての手術も経験。

コ禍に入ると、世の中のおかしさは決定的となり、私自身も転倒から病気が判明し、2度目の手術。今度は風景を描く絵描きには特に大事な首。

世の中がおかしくなっていても、財力や体力がある人にはまだまだ余力がある。

逆に言えば、財力も体力も無い人が、この時代を乗り切るのは相当大変な事で。
 
一人でいると見えないけれど、たまに街に出ると、私より疲れきっている人、身体が不自由な人が頑張って生きているのを見かける。

中には、パッと見からはわからないけど、暫く見ていると奇行をする人もいて、メンタルが崩壊しているシグナルだなあと。

若い人に一番言いたいのは、悪事はだめだけど、しっかりお金は稼ぐ事。

私は経済観念無く、有名百貨店からも大画商からも個展の依頼はほぼ全て断ってきたけど、今は、稼げるチャンスにはしっかり稼ぐべきだと思う。特に世帯持ちは人になんと言われても形振りなど構うな。

そして、身体を出来るだけ鍛え、メンタルを労われ。

理想ばかり言っていたら、これからは絶対に生き残れない。

立派な大先生になる以前に、人としてしっかり生きる事が千倍大事だ。



父が育てているプランター菜園のプチトマト。


美味しいです。


これは、2つが引っ付いて育ったのかな。プリプリの赤ちゃんのお尻みたい。