僅かに1.5キロですが近所を歩いて来ました。
若い頃に良く利用した、近所の本屋兼文房具屋さんの店頭に長期在庫を割引販売しています!と張り紙が出ていていたのが前から少し気になっていて。
↓昭和堂書店、現在の姿。
↓以前の姿。
この団地は造成分譲されてからまだ50年足らずですから、このお店も四十年くらいの歴史で、めちゃくちゃ古いお店なわけではありませんが、昭和の文房具が多少はあるかもと思い、25年ぶり位に思いきって入ってみました。
ここに住み始めた頃には、本屋さんは近くにはここしかなく、ちょいちょい来ては本や雑誌や文房具を良く買っていたのが懐かしいです。
ご主人も奥さんもすっかりお年をとられて見た目も喋り方も違う人みたいでした。
本は随分減っていて、漫画の単行本は「進撃の巨人」のような最近の作品も含めて、一冊100円とか古書みたいな値段で売ってました。
「お店を畳まれてしまうのですか?」とお聞きしましたら、直ぐに畳むわけではないけど、そろそろ在庫の整理を始めたという事みたいです。
空いたスペースに文房具が並べてありましたが、残念ながらこれと言って今必要な物はなく。諦めかけた時に、ありましたありました。
ボンナイフ!これを探していました。
昭和40年代前後には何社か同様のナイフを製造していたようですが、東はボンナイフ、西はミッキーナイフと言う商品が主流だったみたいで、ミッキーナイフだけが今でも製造を続けているそうです。
ミッキーナイフと言う名前の由来は、↓この商品当時から由来しているようですが、著作権の問題で図柄は使われなくなったみたいで名前だけが残ったみたいです。この図柄からすると、ミッキーと言うより、ミニーって感じですが。
購入した箱には60個入りとありますが、20個残っていました。
当時は一個80円で売られていたものですが、消費税無しの一個70円で箱ごと購入させて頂きました。
箱に+税と書かれていないので、昭和の終わり頃に仕入れた物みたいですね。40年前、この書店の歴史とほぼ同じ。
昔お世話になったお礼と、恐らくこのお店で物を買うのはもう無いと思うので記念に購入しました。
実はこれ、昭和だけの物ではなく現行品なんですよね。まだ愛好家がいるようで、銀色の物だけ今も製造されているようで、一つ100円+税で販売されているみたいです。
昭和の頃はピンクやら青やら緑やら金やら、もっとカラフルなバリエーションがあったのですが。
愛媛の大三島でも古い雑貨屋さんでこのメーカーのボンナイフを箱買いした事がありますが、こちらは昭和40年代のものでカラフルでした。
↑右は今回購入した昭和60年辺りのもの。
殆ど絵描き仲間や生徒さんにあげてしまって、もう少ししか残っていませんが。
あげた人は、とても懐かしがっていました。
肥後守の時代とカッターの時代を繋ぐ昭和40年代に流行りましたね。
↓現行品なので、ネットで買えます。