大天才菱田春草の没後100年を期して、年頭から様々な角度で春草その人を語り、遺された玉品の数々を採り上げて参りました。
再び、秋の深まりと共に【我等が菱田春草】を語ることにしましょう。
春草を研究すれば日本画がわかるようになり、春草研究が深まれば、自動的に日本画の真髄に近づく事が出来、引いては日本文化の真価さえ解る様になるからです。
私の所属している院展も、岡倉天心先生が創設したには違いありませんし、横山大観先生がその柱となって、再興され、今日まで営々、継承されてきた事は確かな事でありますが、菱田春草が居なければ、院展は存在しませんでした。
このこともまた確かな事なのです。
院展と言う日本画を核とした組織が形成され、100年以上に渡って日本文化の一翼を担い続けてきた事は一定の評価に値すると言えるでしょう。決して自画自賛とはいえぬくらい数多の天才たちが、日本の絵画を新生し続け、人々の観賞に供し、人生の欠かせぬ側面を支えてきたた事は、称賛されるべき事であります。
それは、時代の要請でもあり、各方面よりの御尽力の賜物でもありましょう。
その全ての要に、菱田春草が・・・・存在しているのです。
正味、【春草なくして、天心も大観も日本美術院もない】 のであります。
明治維新以来の近代日本文化・・・国風文化として花開いた豊穣な扇の要に居るのは、菱田春草その人である。と言い切れるほど春草の存在は、桁違いである事を、その真価を、もっと多くの方に、知っていただきたいと思います。
明治大帝が打ち立てられたその御偉業。
日本民族が経験した事のない艱難辛苦を超えて、世界を相手に日本のアイデンティティーを示しえたのは、この大帝の君徳以外の何ものでもありません。
その偉大なる大御心を慰め、お楽しみ戴ける絵画。
それは春草の作品でありました。
【秋】
アオバトと紅葉・・・秋の命が香りが・・・
同画題 【秋】
ジョウビタキとホウの木でしょうか・・・前作と同じ香りが・・・
【初冬】
熊笹とカヤトの丘を駆け上る野うさぎ・・・ウサギは上り坂が得意・・・縁起もイイ!!


