【唐獅子図屏風】の愉しみ方 

絵の愉しみ方は人それぞれ^^

「カッコいい!素敵~!豪華!!見事!奇麗~。勇ましい、、。」それで十分!

だけど、先日セミナーでお話したら、とても喜んでいただいたので、私流の愉しみ方、こちらにも載せませすね。

こちらの作品、

(2頭の方)狩野永徳(かのうえいとく)の作品

1頭の方は永徳の死後、曾孫常信が対になることを知って描いた作品。

どう感じますか?

「永徳」は400年続いた

一大画壇「狩野派」を盤石にした天才絵師。

絵の才能だけで打はなく、画壇戦略にも長けていたひと。

最重要人物。

ゆっくり作品を観ると、、

 

勇ましいだけじゃなく、愛情さえ感じてくる。

 

もう一つの方は、、、

「常信」は穏やかな作品を描くと言われている人。

一大画壇の中心人物の、代表作とも言われる作品と並んで

 

自分の作品が置かれることをどんなふうに感じて描いたんだろう?

この獅子は、、

常信は大先輩の永徳作品に並ぶという栄誉ではあるけれど、プレッシャーも感じつつ、

 

この2頭に遊んでもらう、子どもとして、この獅子を描いたのかな?自分の姿も投影したかな?

そんな感じで

絵で遊びます。

作品説明

「唐獅子図屏風」

2頭の方 右隻 狩野永徳筆 安土桃山時代 16世紀

1頭の方 左隻 狩野常信筆 江戸時代   17世紀

宮内庁 三の丸尚蔵館所蔵

6月2日まで

東京国立博物館 特別展「美を紡ぐ」日本美術の名品

―雪舟、永徳から光琳、北斎までー

にて展示中

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