10月23日、この日はGiサブミッション(道着グラップリング)のワールドカップが行われました。
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ルールは5分間行われ、柔術着もしくは柔術着を着用し、テークダウン(相手を倒す行為)とポジショニングでポイントを重ねるか、関節技と絞め技での一本で勝敗が決まります。

グラップリングはまだ徳井…得意な方ですがGiは苦手です(^^;;
道着を着ると全く別の競技の様になり、攻撃&防御の幅が広がり経験値の少ない僕にとって不利でしかありません。
正直に言うと出たく無かったのですが、「これも経験!負けても翌日のグラップリングに活かせばいい」と捨て身の覚悟で挑みました。










今思うとその捨て身の覚悟が勝利に繋がったと思います。
1回戦の相手は優勝候補筆頭のハンガリー選手で会場は完全なアウェーでした。
この時に「負けてもいい」と吹っ切れて無かったらめちゃくちゃ緊張したり、アウェーの空気にやられて冷静な判断が出来なくて負けていたかも知れません。

このハンガリー選手は柔術を得意としており引き込まれたり足関節をとられそうになる等幾度かピンチに見舞われました。
が、GRABAKAで学んだ技術とセコンドのアドバイスでなんとか切り抜けることが出来ました>_<
柔術の練習を重ねて7ヶ月…少しづつ上達して来たと思います!
試合は細かくテークダウンとポジショニングのポイントを重ね勝つことが出来ました。



2回戦の相手は僕よりも太くて大きいイタリアの選手で力強い柔道タイプでした。
レスリングvs柔道の勝負になりお互いずっと拮抗していました。
結果取れたポイントは相手が組みにくる一瞬の隙に入った低空タックルとポジショニングのみでこの日1番の激戦でした。
相手の投げを防ぐ為にずっと道着を持っていたので腕がパンパンになりました(^^;;



三回戦の相手はレスリングの強豪国、アゼルバイジャンの選手で柔道+柔術のミックスした動きをして来ました。
試合時間残り1分30秒の時、スコア3ー1とリードしていましたが積極性に欠け、コーション(反則。3回目で反則負け)を2回受けてしまい窮地に立たされてしまいました。

もうなんでもいいから攻めるしか無くなってしまい強引にタックルに入り相手の膝をぶち抜いて投げ飛ばすタックル(得意技のハッピーエンド)をした時に抜いた膝を負傷させてしまい不本意ながら棄権勝ちで優勝してしまいました。










優勝した瞬間はあっけらかんとしてしまい全く「世界王者になった!」頭になれませんでした。
不本意な形での勝利と本当に世界で僕なんかが勝てたのか信じられずにアホみたいな顔をしていました。
日本選手団の皆が「優勝おめでとう!」と言ってくれてやっと「あっ!優勝したんだ…」とゆっくり自覚して行きました。
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そして表彰台で「君が代」を聴いた時に一気に喜びが爆発しました!!!!
ブシロード、新日本の社員の皆の魂の刻まれた国旗をやっと使う事が出来ましたのも最高に嬉しかったです。
団体総合でも金1個、銀2個を獲得し準優勝とすることが出来ました。
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レスリングの世界選手権では1回戦敗退…
4月のアジア選手権では3位…
順風満帆な道程ではありませんでした。
嫌な事も沢山ありましたがその全てが糧となって今が在るのだと信じています。
しかし僕はまだまだ若輩者です。
試合内容も決して良い物ではありません。
これからもヴァンガってもっともっと強くなります!!