今回のテーマは

 

選挙制度についてです。

 

小選挙区制、比例代表制について です。

 

衆議院議員は475名、参議院議員は242名

衆議院と参議院の二つの議院から成り立っています。
 

衆議院と違い参議院には総理大臣の解散権が適用できないなど細かいことはあまり気にせず合計700人くらいの国の代表を選出している。

 

一人当たり1年に数千万の給与及び経費が掛かりますので私たちの税金で300億以上のお金をかけてこの人達に私たちの意見を代弁してもらってるわけです。

 

国民に占める議員・有権者の割合のグラフ / 国会議員 717人 (0.00057%)、有権者数 1億406万7,104人 (83%)、日本人の人口 1億2,538万1,000人(2014年12月)

 

つまり、高い税金払ってるんだからしっかり働いてくださいってことですね。

では、その議員をどうやって選ぶのか。その方法の中身を理解しましょう。

 

まず小選挙区制度について

衆議院選挙で475議席のうち295議席がこの決まります。

 

字のごとく 小さく区切った 選挙区 という意味で、細かく区切った地域の中で1人だけ当選者を出ます。

実は1993年までは中選挙区制度でした。(1選挙区から3,4人当選)

 

実は、近年、自民党が得票数の割に圧勝したり、民主党政権が誕生した時のような大勝が起きる大きな原因の一つです。

 

小選挙区の意味を考えてみましょう。大きく2つ重要な点があります。

 

1.選挙区が小さくなるので地域密着型で代表者を選出しやすい。

 メリット:地域ごとの特徴、地域と国家を結びつける地域の親分的な立場になりやすい。

 デメリット:地域の実力者、権力構造に依存しやすくなる。(世襲議員などが典型)

 

2.選挙区ごとに多数派が勝ち、少数派が切り捨てられる(多数派に有利)

 メリット:メリハリがつき、勝敗がはっきりしやすい、政権交代も起きやすい

 デメリット:マイノリティに圧倒的に不利。小さい声をカットするフィルタリングのようになる。

 

とくに2つ目のこの特徴のために1994年当時、中選挙区から小選挙区制に切り替わりました。この理由は諸説ありますが、全国的に共産党の力がついてきていた時期であり、全国的に支持者が多いが多数派ではない共産党の議席を抑えるために小選挙区を導入したといわれています。(イギリスに倣って2大政党制を作りたかったといわれてもいます。)

 

選挙区を細かくすればするほど全国で1選挙区で行えば5%しかいない少数派も5%を獲得できますが、地域で分断されると落選という形で生き残れなくなります。

 

ここ最近の自民党の得票率が40%台ですが議席の7割を取る理由がこちらになります。

今回の選挙で戦略的投票という言葉が出てきたのもそのためになります。

 

つまり、小選挙区は誰を受からせるか、受からせないか

が大事になります。

 

勝たせたい人が良い争いを出来そうならその人に。

勝たせたい人が当選出来そうもないなら勝たせたくない人を落とせる可能性がある人に。

 

が小選挙区の基本になります。

 

私は、政治家の世襲議員の多さ、癒着のオンパレードを見ている限り中選挙区制または比例代表制への全面移行が政治家の生産性向上に寄与すると考えています。

 

選挙制度改革でそういった政党が出てくれば指示したいですね。

理由は簡単です。どんな政党であれ優秀な人に税金を使いたいからです。

 

皆様も小選挙区制度、投票する前にその地域の人となりを確認してみましょう。