「誰でもきっと思うでしょう」と聞くと、
「・・・でも、実はそうじゃないんだよ」と続くのではないか、
と思う程度に大人ではあるのですが。

この詩は元はどんなつもりで書かれたのでしょう。

でも、元の意図はどちらだったであろうとも、
中田喜直が付けているメロディーは素直で愛らしく明るさに溢れていて、
この詩が持つ影を浄化しているように思えます。

とはいえ、聞いているだけでは素直な伴奏に聞こえるこの曲。
実は八分音符の連打が右手に移ったり左手に移ったりして
聞くのとやるのとでは大違い、意外と落とし穴が多いのでした。



むこうむこう  三井ふたばこ

だれでもきっと おもうでしょう
いいことばかり おもうでしょう
むこうむこうむこう
やまのむこう うみのむこう
まどのむこう
なにかがまっている
たのしいことが

だれでもきっと おもうでしょう
やさしいひとを おもうでしょう
むこうむこうむこう
やねのむこう くものむこう
そらのむこう
だれかがよんでいる
やさしいひとが