「シンクロニシティ」とは心理学者ユングが提唱した概念で、「意味のある偶然の一致」と訳されています。





ユングはシンクロニシティを「体験者あるいは目撃者にとって重要な意味を持つ偶然の出来事で、それによって一種の覚醒あるいは悟りに近い感覚が得られるもの」と定義しました。そして3つのカテゴリーに分類しており、



a)客観的過程と対応した、ある心的内容の偶然の一致のことで、それは同時に知覚されるもの。

(簡単に言うと、外界と自己の内面の一致とも捉えられる。)



b)幻像(夢とか幻)をともなった主観的心理状態の偶然の一致のことで、それは遠く離れているが、多かれ少なかれ同時に生じた客観的事象、多かれ少なかれ「共時的」なものの信頼できる反射であることがあとでわかるもの。

(簡単に解釈すると、ある内的な状態であり、それに対応して起こるが、観察者の知覚する範囲外で起こる。後で確かめる事ができる外的な出来事との偶然の一致。)



c)b)と同じ、但し、知覚された事象が未来に生じるが、その事象と対応することが、現在において幻像によってのみ、表現される場合を除いたもの。

(これも解釈すると、ある内的な状態と、それに対して未来の出来事、時間的に離れた出来事との一致。後からしか確かめることができないもの。)

以上、a)b)c)に分けられるようです。



「易」は、占いたい内容を意識し、卦を出します。しかし、出る内容は偶然出たと言うよりは、必然的に出る内容であると言えるわけです。



つまり、心の中での事が何らかの形で、外界に表れて、そのことを現在にでも、未来にでも、過去にでも、起こった事を、再び知ることであると思います。



関 清明