国営ラブホテル
ここは国営ラブホテル1562号店
今や日本には人口1000人あたり1軒のラブホテルが公共事業という形で造られていた
20歳から50歳までの男女は週に3回 この国営ラブホテルに来ないと年金も保険ももらえなくなるので
仕方なく通っている
国からは人口増加奨励カードという顔写真入りの免許証大のプラスティックカードが各人に配布されており
それを持って国営ラブホテルにゆくと いかにも役所のおばちゃんという感じの女性がカードを受け取りスーパーのレジのようにPOSをピッとあてる
これで出欠を確認されるのだ
厄介な事にこのシステムは男と女しか判別出来ないので
部屋に入ってみたら50歳の男と20歳の女という事もしばしば
逆に男が20歳で女が50歳などという事も起こった
しかし部屋に入った以上 性行為を行わないと部屋のドアは開かない
ちゃんとSEXしているかどうか部屋についている暗視カメラでチェックされるのだ
チェックしているのは当然 公務員だ
この国営ラブホテルは「無理にでも人口を増やしましょう法案」によって日本中に作られたものだ
この国営ラブホテルに通って妊娠して出産すると政府から育児にかかる全ての費用を支給され
男女1組あたり3人の子供の出産をノルマとされている
もし3人の子供をつくるというノルマを果たせないと年金の減額や増税が待っている
だからみんな嫌々でも この国営ラブホテルに通って来る
中には昼間から通い10人もの女を妊娠させた強兵(つわもの)もいるが
10人以上の子供を作ったものには年金の増額と消費税の減税があるのだ
さらに12人以上の子供を作ると天皇陛下から勲章がいただける
最初は乱暴な法案として非難轟々だった「無理にでも人口を増やしましょう法案」だったが
数年後から人口は右肩上がりとなり
日本は労働力の確保と消費世代を獲得するのに成功したかに思えた
そんなある日 国営ラブホテルチェーンのメインサーバーのプログラムが暴走したのに気がついたものはいなかった
プログラムのバグのせいで男には男 女には女 という組み合わせしかしなくなった
そして部屋に入ったが最後
性行為を終えないとドアは開かない
苦情は日本中から寄せられたが そこはお役所仕事
改善します 対処します と言って実際の仕事は外注に出したまま
その間にも年金の減額や消費税の増税対象者になりたくない一般の人は
仕方なく国営ラブホテルに通っていた
「男がこんなにいいものだったなんて知らなかったよ」
「女には女のきめ細かい愛撫がぴったりね」
国営ラブホテルでは こんな会話も聞かれるようになった
そして日本には同性愛者しか居なくなった