究極兵器 「俺!」 その2
念じただけで人が殺せる能力があるとわかっても その後の生活に変化は無かった
食べたいものを手のひらに発生させ 欲しいおもちゃを作り出しているだけだった
その頃になると 母親は別の家に住んでいて 1週間に1度ほど顔を見せる程度だった
そして 俺の元気を確かめると いつものように重い金属の欠けらを出してくれと言うのだ
それが何というものなのか どういうものなのかも知らずに 俺は毎回 重さ5kgほどの金色に輝く金属の板を作り出して 母親に渡した
いつもの事だから 別に気にするほどの事もなかった
俺が子供の頃はこんな金属じゃなくて 何か印刷してある紙を見せて 同じものを作ってくれと言っていた
ただ 母親の欲しがる物を作ると 母親は喜んでくれたから作っただけ
母親は出来立ての金の延べ棒を貴金属店に売り続け その総量は2tにもなっていた
その量の多さから不審に思われ 貴金属店から警察に通報されていたのだ
金を貴金属店に売ること自体は犯罪では無いので 直接的な尋問は行われず
ひそかに捜査が行われていた
個人で2tもの金を所有している事は確かに不審に思われてもしかたがない
しかも その後も毎週売りにきているのだ
警察の関心は どこから運び出しているのか だった
そして 俺の居る家が見張られる事になった
つづく