究極兵器「俺!」 | 土の黙々日記

究極兵器「俺!」


俺の名前は「根岸 亘(ねぎし わたる)」


子供の頃から みんなとは少し違っていた


最初は気づかなかったけれど だんだん年齢を重ねるごとに 他の子供との違いに気づくようになった


最初に俺の異変に気づいたのは母親だった


自分があげてもいないお菓子を俺が食べていたのがきっかけだった


その後も 誰も来ていないはずなのに 俺の周りにおもちゃが置いてあったりと 不思議な事に気がついた


そして 母親は決定的な瞬間を目にしてしまった


テレビのCMでやっていたお菓子を当時3歳の俺が 自分の手のひらに発生させるところを目撃してしまったのだ


それを見た母親は大騒ぎをして 俺を家から出さなくなった


父親と言うものは元々いなかったし 家から出たいとも思わなかったので 特に不便は感じなかった


欲しいものは その物をイメージすれば 目の前に現れたし


取り立てての不便は無かった


そして 18歳になった ある夏の日の事だった


家の近所をマフラーを改造したバイクで走り回る奴がいて うるさくて仕方がなかった


あまりの怒りに俺は 「マフラーを改造したバイクに乗っている奴はみんな死ね!」と 念じたのだ


なにかが衝突する音が聞こえて うるさいバイクの音はしなくなった


しかし 翌日のテレビで 謎の二輪事故死が多数発生というニュースを見た


今までは 何も無い所から 物質を引っ張り出す能力しか無いと思っていたのに


念じれば人も殺せるのか?


しかし 18年間 人間との接触をほとんど持たなかった俺には あまり深い心の動きは無かった


そもそも 人が死んでも その人間が必要なら また作り出せばよいだけの事だった



つづく