私は英理子 その四 | 土の黙々日記

私は英理子 その四


浄久と同じような患者は多かった


そして あちらの世界で自殺をしそうになると ドクターに報告をする


そして患者は その後こちらの世界で普通の生活をするようになる


中にはあちらの世界で死に損なって こちらに戻れなかった人もいる



そんな事を繰り返しているうちに 英理子はこう思うようになった


実は彼らにとって、あちらの世界が本当の世界で こちらの世界は死後の世界なのでは?


だとすると こちらで死んだら あちらには行けないはず


しかし病気では無い英理子には確かめようも無かった




私は英理子


今日も食堂の片隅の椅子に腰掛け あちらの世界に行ってしまった人を見守る・・・


おわり