● 顛狂柳絮随風舞
大阪の易者 武部泰莞です、こんにちは。
阿部泰山全集に、こんな一節があります。
甲日に生れて日時に己土あれば二陰一陽となり争合いたしますから男命は女に従って奔流し、女命は人に従って淫乱となります。杜甫の詩に曰く「顛狂柳絮風に従って乱舞す」とはこのことです。もし命中に二甲、二己共にあって干合なすはかえって冥利双全となり大富大貴の命となりますから見誤りなきよう精査せねばなりません。
(※読みやすいように一部字を変えています)
さて、ここに出て来る杜甫の詩、調べてみました。
腸断江春欲尽頭 腸は断ゆ江春尽きんと欲する頭(ところ)
杖藜徐歩立芳洲 藜(れい)を杖(つ)き徐(おもむろ)に歩んで芳洲に立つ
軽薄桃花逐水流 軽薄の桃花水を逐うて流る
※柳絮=柳の白い綿毛の種子のこと
もう春が行ってしまうのかと思うと、腸が断たれてしまうほどに切なく苦しい。
杖をついて、何となくまだ春の美しさを残す中州まで歩いてきた。
柳の白い綿毛の種が、狂ったように風の中で舞っている。
移り気な桃の花は、水の流れを追いかけて流れて行く。
現代語に訳すと、こんな感じでしょうか。
過ぎゆく春を想い、その景色を捉えた美しい詩だと思います。
この詩は阿部泰山が引用するような、そんな内容なのか?と思って調べてみると、
とどめるすべもなく飛び散り流れ去る春の風物を、「顛狂」「軽薄」とののしったのはひとつの趣向だが、そのことばにもかかわらず、作者の自然を見る目はあたたかい。軽がるしく向こう見ずであった若き日への回想が、過ぎゆく春への思いと重なるからであろうか。
この句、のちに軽薄でしまりのない言行の比喩に引用されるのは、ちともったいない気がする。
とは奥平卓先生の言葉です(『中国古典百言百話⑼ 漢詩名句集』より)。
私はこの奥平卓先生の感性、なるほどな、素敵だなと思います。
……梅雨が明けて、いよいよ夏だなぁという風を感じながらこんな記事を書くのでは、私泰莞も全く風流を解さない奴だなと思われてしまうかもしれませんが 苦笑
運命学実践家・易者 武部泰莞
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