● 例えば、雷地豫の卦
大阪の易者 武部泰莞です、こんにちは。
易を理解したいというのであれば、最初は覚えることも必要ですが、仕組みや仕掛けというのも考えることが大切です。
今回は、雷地豫という卦を例に、少しお話しをしてみようと思います。
この卦は坤(地)と震(雷)からなる卦で、喜びとか楽しむとか、準備とか怠るなんていう意味もあります。
ですが、雷と地でどうしてそのような意味になるのか。
「大地(坤)の上で音楽(震)を楽しんでいる」なんて説明をされますが、これでは何のことだかよく分かりません。
そこで、少し卦の分解をしてみます。
下の図をご覧ください。
易は陰(破線)と陽(実線)を三つ組み合わせてまず小成卦(八卦)を作り、それを重ねて六十四の大成卦を作ります。
ですから、陰陽三本で小成卦、陰陽六本で大成卦が示されるのですが、雷地豫の卦の場合は図のように震(雷)と坤(地)以外にも、坎(水)と艮(山)という小成卦を見ることが出来ます。
さて、「易は逆数なり」と言って、下から順に上に積み重ねていくものですから、地の上に山があり、その上に水があり、その上に雷があるというのが雷地豫の卦が示すものです。
ですが、これだと意味が分かりませんから、それぞれの小成卦が示す他の意味(象意)を用いて見てみると、見えてくるものがあります。
つまり、大地(坤)の上に畝(艮)を作り、水(坎)を撒き、作物(震)を作るということで、これは農業を示しています。
昔から「雷(震)が落ちたところはよい土壌(坤)になる」と言われていたようですから、この卦の形から農業を見出だすというのは、何も突飛なことではありません。
農業の卦と考えると、努力(坤)は非常に大切です。
一日でも休むことは出来ず、怠れば収穫の減少に繋がります。
(「人類の歴史は、カロリー獲得の歴史であった」という人もいます)
成長が止まったり(艮)、病気(坎)になっていないか、いつも気を付けなければいけません。
そういう日常を繰り返して、ようやく収穫が出来るわけです。
アリとキリギリスなんていう童話もあります。
しっかりと収穫に向けて準備をしたからこそ喜びを得られるのであって、収穫のときは豊穣を神に感謝するとともに、祭りをして楽しみます。
また、こういう喜びの営みがあるからこそ、単に働き手を増やすという理由だけでなく、人は子どもを作り、育て、未来に繋げるのです。
この卦は母の上に長男が乗っている卦で、母親が子ども(特に長男ですから、後継ぎでしょうか)を抱っこしている形と見ることも出来ます。
(似たような卦に、沢地萃というけがあり、そちらは母親が女の子を抱っこしている卦です)
こういう卦のイメージを持っておくと、鑑定の際にも話の内容が掴みやすかったり、またアドバイスの質も変わってくると思います。
私が「易経は人生のガイドブックになりますよ」と言うのは、このような自然との調和からの話が出来るようになるからです。
我々人間も、自然の一部なのですから、調和していくことこそ開運の道です。
イーチンタロット講座や周易講座では、まずは卦の意味を覚えていただかなくてはなりませんが、そこから余裕が出てきたら、こんな話もしています。
運命学実践家・易者 武部泰莞
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