地支(滴天髄) | 運命学の研究

運命学の研究

大阪(新大阪、石切等)でプロの易者として活動している武部泰莞のブログです。
運命学について書いています。
(アメンバー限定記事は、生徒さんと卒業生のみに公開しています)

 

八、地支


陽支動且強,速達顯災祥;陰支靜且專,否泰每經年。


(陽支は動にして且強、災祥を顕すに速やかに達する。陰支は静にして且專、否と泰は年を経る。)


原注:子、寅、辰、午、申、戌,陽也,其性動,其勢強,其發至速,其災祥至顯;丑、卯、巳、未、酉、亥,陰也,其性靜,其氣專,發之不速,而否泰之驗,毎至經年而後見。


(子、寅、辰、午、申、戌は陽なり。其の性は動、其の勢は強、其の発するところは速きに至り、其の災祥は顕れるに至る。丑、卯、巳、未、酉、亥は陰なり。其の性は静、其の気は專、發発するところの速かならずして、否と泰の験は、毎に経年に至りて後見す。)

陽支は強いとか速いとかいうのは、蔵干に一行しか持たない(専)陰支と比べてのことですが、役に立つ理論ではありません。



生方怕動庫宜開,敗地逢沖仔細推。


(生方は動を怕れ庫は開くを宜しとし、敗地は冲に逢い仔細は推すべし。)


原注:寅、申、巳、亥生方也,忌衝動;辰、戌、丑、未四庫也,宜衝開。子、午、卯、酉四敗也,有逢合而喜沖者,不若生地之必不可沖也;有逢沖而喜合者,不若庫地之必不可閑也。須仔細詳之。
(寅、申、巳、亥は生方なり、衝動を忌む。辰、戌、丑、未は四庫なり、衝開を宜しとする。子、午、卯、酉は四敗なり、合に逢いて冲を喜ぶ者有るは、生地は之れ必ず冲すべからざるにしかざるなり。有冲に逢いて合を喜ぶ者有るは、庫地は之れ必ず閑かにすべからざるにしかざるなり。須く仔細は之を詳しくすべし。)


土の支同士が冲すれば、冲開と言う現象を起こします。

 

 

支の中の蔵干が冲によって出てくるというものです。

 

 

これを起こらないとしている研究者もいるようですが、僕自身はこの理論は使っています。

 

 

辰(乙癸戊)と戌(辛丁戊)で冲し、丑(癸辛己)と未(丁乙己)で冲します。

 

 

例えば、辰の蔵干の乙しか欲するものを示す星がない命式であれば、戌の運によって乙は現象として出てきます。

 

 

ただし、それは非常に短い期間なので、その間に欲するものを好き嫌いせずに捕まえてしまわないといけません。

 

 

その後また得るチャンスがあると思ってしまうと、一生得られないという可能性もあるのです。

 

 

冲開というのは、蔵干という可能性の星を現実化させるチャンスを示すものですから、人によっては絶対に利用しなければなりません。



支神只以沖為重,刑與穿兮動不動。


(支神は只だ冲を以て重きと為し、刑と穿は動いて動かず。)


原注:沖者必是相剋,及四庫兄弟之沖,所以必動;至於刑穿之間,又有相生相合者存,所以有動不動之異。
 

(冲は必ず是れ相剋なり。四庫兄弟の冲に及ぶ、必動の所以なり。刑穿の間に至り、又相生相合するもの存ずるに有るは、有動不動の異にする所以なり。)

 

穿というのは所謂害の関係のこと。

 

 

地支においては冲を重視しますが、刑や害というのは四柱推命ではあまり意味がありません。

 

 

但し、冲は必ず相剋ではありますが、その剋の方向(勝敗)は一様ではありません。

 

 

命中で強い方が剋します。



暗沖暗會尤為喜,彼沖我兮皆沖起。


(暗冲暗會は尤も喜と為し、彼が我を冲すれば皆冲起す。)


原注:如柱中無所缺之局,取多者暗沖暗會,沖起暗神,而來會合暗神,比明沖明會尤佳,子來沖午,寅與戌會午是也。是日為我,提綱為彼;提綱為我,年時為彼;四柱為我,運途為彼;運途為我,歳月為彼。如我寅彼申,申能剋寅,是彼沖我;我子彼午,子能剋午,是我沖彼。皆為沖起。


(柱中に之の局を欠う所の無い如くは、多くは暗冲暗會を取る。暗神を冲起して、會合の暗神来る。明冲明會に比すれば尤も佳い。子は午を冲して来り、寅と戌は午に會する是なり。是れ日は我を為し、提綱は彼を為す。提綱が我を為せば、年時は彼を為す。四柱が我を為せば、運途は彼を為す。運途が我を為せば、歳月は彼を為す。我が寅で彼が申の如きは、申は能く寅を剋す、是れ彼が我を冲するなり。我が子で彼が午なら、子は能く午を剋す、是れ我が彼を冲するためなり。皆冲起を為す。)
 

 

命式中に三合があるというのは、五行のバランスが著しく偏っている状態であると言えます。

 

 

四柱推命は中庸、バランスを取ることを重視するわけですから、この偏りは好ましくありません。

 

 

そこで、大運で三合を崩す支が廻ってくることを、比較的好ましい状態であるとして、暗冲暗会として説明されているようです。

 

 

ただ、この論は強旺格であれば理解出来ますが、普通命式であればそのまま採るのは用神とかけ離れている可能性があるため、問題があると言えます。

 

 

大抵の命式は普通命式なのですから、注意して下さい。



旺者沖衰衰者拔,衰神沖旺旺神發。


(旺ずるものが衰えるを冲すれば衰えるものは抜け、衰神が旺ずるを冲すれば旺神は発す。)


原注:子旺午衰,沖則午拔不能立;子衰午旺,沖則午發而為福。餘仿此。
(子が旺じ午が衰えるは、冲すれば則ち午は抜け立つこと能はず。子が衰え午が旺じるは、冲すれば則ち午は発して福を為す。餘は此れに倣え。)

 


これは特に問題はありません。その通りです。
 

 

 

さて、この地支論において、一番重要な地支の作用に冲を上げられているように思います。

 

 

冲の勝ち負けは五行の相剋とは異なる可能性があるということを先に挙げています。

 

 

そこから、三合が揃っているようなバランスの欠いた命式の場合、大運からの冲(暗冲)によって力量の変化が生じ、良いという理論展開がなされています。

 

 

そして、最後に旺と衰の関係と冲について示すことで、通根や抜根、また旺支を中和させる方法にまで考えが及ぶように書かれています。

 

 

簡単に書かれているところですが、ここも十分研究せねばならないところだと、僕は思います。

 


 

 

 

 

運命学実践家・易者 武部泰莞

 


 

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