近藤亨さんを四柱推命で見てみた | 運命学の研究

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大阪(新大阪、石切等)でプロの易者として活動している武部泰莞のブログです。
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● 近藤亨さんを四柱推命で見てみた


大阪の易者、武部泰莞です、こんにちは。

 

 

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昨日、近藤亨さんのことを取り上げられていたTV番組を見ました。

 

 

それまで知らなかった人なのですが、こんな偉大な方がいらっしゃったんだと、感じ入りました。

 

 

ネパールの不毛の地で農業を成功させた方なのですが、詳しくはwikipediaの近藤亨氏のページをお読みください。

(もっと詳しく書かれているものがあると思いますが)

 

 

 

さて、下が近藤さんの命式。

用神は庚と、壬はあっても良いでしょう。



決して悪い命式ではありませんが、抜群に良い命式というわけではありません。




94歳で亡くなったので、長生きはされたわけですが、驚くべきは、その偉業が70歳を過ぎてからなされたということ。

 

 

元々、JICAの職員としてネパールの農業に関わってらっしゃったというのがあったわけですが、それでも信念がなければ出来ないことです。



「餓えているムスタン地区の人々に、腹一杯食わしてやりたい。そして、幸せにしてやりたい」と言われていました。



そのために、ヒマラヤの雪解け水を引く計画をされたのですが、最初はムスタンの人々に理解されなかったようです。



命式中に辛はあっても庚がないというのが、その理由かなと思います。



印星を人気星と見たりもしますが、辛の正印は、冷静に物事を把握されたりする力はあっても、壬の水源となる力はありません。



ヒマラヤの雪解け水を使うという発想は出来ても、それを実現させるだけの力は辛には期待出来ないことです。



しかし、近藤さんは一人で5km先の水源(標高差まである)から、水を引こうとされました。



70歳を越えた人間が、ムスタンに水を引くために、何日も、何週間も、何ヵ月も、何年も、一人で行動を起こしているのです。



「まず自分が手本となるようにやらねばならない」と。



倒れるまでやり続けたその姿に、ムスタンの人々が近藤さんを信じ、水を引くことに成功しました。




このやり続けるというのは、壬が子に通根しているところにもあらわれてはいるように思います。



また、酉、午、子という星は気位が高いといわれているので、途中で止めることを善しとしない性格であったのかもしれません。



しかし、それよりも気づかねばならないところは、やり続けるということが、庚の努力でもあったという点です。



庚は、壬の水源です。



川(壬)が途中で枯れることなく大海にまで流れ着かせるためには、庚の水源がなければなりません。



つまり、近藤さんは自然と、大きな力を働かせるための努力をされていた、ということです。



人々の協力というのも、辛ではなく庚の現象です。



通根だけでは、大きなことをしそうな雰囲気だけに終わる可能性があるので。



近藤さんの、この続けるという努力は、亡くなるまでされ続けました。



農業を成功させ、作物の販売により地域に現金収入をももたらし、学校を作り、託児所を作り、病院を作り……まさに自分の命を人々のために使った人生です。





番組の最初の方だったのですが、近藤さんの建てた学校に通う子供たちが、キラキラと夢を語っていたシーンがありました。



実は、近藤さんが「ムスタンの人々を食わせてやる」と決めた理由が、人々の表情に希望がなかったからだったのです。



近藤さんが来る前にも、アメリカの団体が農業をしようと支援をしたのですが、水がなく、諦めて帰ってしまっていたそうなのです。



その後で、一個人の近藤さんがやるぞと言っても、ムスタンの人々が信じられなかったのは当然だったのです。



ですが、今や子供たちの表情は明るく、希望に満ちていました。



子供たちだけでなく、近藤さんについて聞いた人々は、皆明るく健やかな感じが僕にはしました。



貧しいところに食べ物だけを与えるということは、もしかしたら誰か出来る人や組織があるかもしれません。



農業も、もしかしたら他の人や組織にも出来るかもしれません。



しかし、人々の表情を変えるということは、誰にでも出来ることではなかったと思います。



「まず自分が手本となるようにやらねばならない」と、使命感に燃え、諦めずに続けられたその姿勢が、本当に尊いものであったから、人々の心に火を灯したのでしょう。





近藤さんの命式を見ながら、つくづくと感じました。



完璧な命式の人よりも、完璧な命式に近づくような努力をした人の方が、人々を引き付け、大偉業を成し遂げるものだ、と。



世の中のほとんどの人は、完璧な命式ではありません。



欠けているところがあるものです。



それを放っておくのではなく、満たすべく努力することで、本当に自分自身が満足出来る人生を歩むことが出来るのです。



気づいて努力を始めるのに、遅すぎることはありません。



だって、70歳から始めた近藤さんが、それを示されているんですから。

 


 

《 あとがき 》


四柱推命の話のところは大運に触れていなかったりと、かなり省略しています。



が、僕がこの近藤さんの話で伝えたかったのは、努力こそが道を開くただ一つの方法だということです。



今、生きにくくて辛いという方も多くいらっしゃるかもしれません。



そこで諦めて適当に過ごしてしまうのではなく、使命感を持って事に当たるというのは、非常に大切だと思います。




自分自身の可能性を信じて、やり遂げる覚悟を持つ、そういう真剣な生き方こそが、道を開くのですから。







運命学実践家・易者 武部泰莞

 



                

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