さて、今日は土用の丑の日ですね。
ウナギを食べるというのには諸説あるそうですが、何故丑の日なのか、これをちょっと解説。
まず、十二支の知識が必要です。
十二支とは、子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥のことで、一般には「えと」として親しまれているもののことです。
この十二支は、年を表す以外にも、月、日、時刻を表す記号として、または、方位を表す記号として用いられています。
今回の土用の丑という話では、月の十二支がメインになってきます。
十二ヶ月と十二支ということで、何月が何という十二支なのかというのは決まっています。
また、十二支には五行(木火土金水)と季節がそれぞれ配当されています。
まとめると、、
1月・・・丑で土
----------↑ここまで冬 ↓ここから春----------
2月・・・寅で木
3月・・・卯で木
4月・・・辰で土
----------↑ここまで春 ↓ここから夏----------
5月・・・巳で火
6月・・・午で火
7月・・・未で土
----------↑ここまで夏 ↓ここから秋----------
8月・・・申で金
9月・・・酉で金
10月・・・戌で土
----------↑ここまで秋 ↓ここから冬----------
11月・・・亥で水
12月・・・子で水
さて、土用の丑は、7月、つまり未の月に出てくる話です。
土用というのは土の月のことなのですが、他の丑・辰・戌の月に丑の日なんて話題にもなりません。
つまり、未の月だけ特別扱いしているのです。
実は、ここに十二支を使う面白い話があるのです。
十二支を円形に並べてみると、真正面になる十二支が決まります。
これを冲(ちゅう)の関係と言い、互いの力を弱める働きをします。
図解できれば早いんですが、
子と午
丑と未
寅と申
卯と酉
辰と戌
巳と亥
この六種類なのですが、ここに丑と未の関係があるのです。
未の月は、五行では土に配当されていますが、夏の暑い時期なので、焼けた土です。
これを冷やすのに、水をかけてもすぐに蒸発してしまいます。
だから、冬の凍った土である丑を使って、その熱を冷まそうという、五行を使った考え方を元にしているのです。
ところで、日本においてこの7月の代表的な祭は?というと、何だか分かりますか?
祇園祭です。
祇園祭は、牛頭天王を祀るお祭りなのですが・・・そう、「うし」なんです。
7月の暑い時期、「うし」を使うことでその暑さを乗り切ろうという先人達の知恵・・・実はこれが五行に関係しているなんて、すごく面白いな!と思うのは、僕が占い師だからでしょうか?^_^;