爻辞占以外の読み | 運命学の研究

運命学の研究

大阪(新大阪、石切等)でプロの易者として活動している武部泰莞のブログです。
運命学について書いています。
(アメンバー限定記事は、生徒さんと卒業生のみに公開しています)

「タロットだと心とか分かるんですが、タロットがないとそれは分かりませんよね」


と、あるお客さんに言われました。



う~ん、タロットみたいな出方はしませんが、推理は出来るんですよね。
東洋の占術は、そういう心理面が弱いと思われているのが悔しいな、と、ちょっと思ってしまいました(´・_・`)

まぁ、あんまりそういう占い方を普段しない僕も悪いんですが;^_^A



と、いうことで、周易でそれを占ってみる。
筮竹でやるので、タロットやサイコロよりは時間がかかりますが、捌いているときの空気が案外好きなので、これで 笑


いくつか観ましたが、まず出たのが、火山旅の四爻変。

「旅は小しき亨る 旅貞にして吉」

九四「旅処に干いてす 其の資斧を得たり我が心快らす」

そのままでも、一人ぼっちの寂しい卦なんですが、ここで八卦を見ます。
上(外)が離で、下(内)が艮。
華やかなところに行こうとしているのに、自分が立ち止まってしまっている様です。
何か自分の中に、そこに行けない心の引っ掛かりがあると見ます。

互卦は沢風大過で、何か重荷になっているものがあり、それが気になって前に進めないと読みます。

裏卦は水沢節ですから、自ら制することを貴ぶ、つまり、華やかなところに行きたいという気持ちがあっても、ちょっと今はやめておく方が良いと読みます。


そこで、何か気になっているところがあり、そのせいで結局行ったところで楽しめないですよ?とアドバイスをさせて貰いました。
周易でそんなことが分かるとは思ってらっしゃらなかったようで、驚いてはりましたが、何か憑き物が取れたように喜んで貰えました。


爻辞占だけでなく、このように観ていけば、タロットほどの広がりはないのかもしれませんが、大事なところは分かるもんですd(^_^o)