占いは総合的に | 運命学の研究

運命学の研究

大阪(新大阪、石切等)でプロの易者として活動している武部泰莞のブログです。
運命学について書いています。
(アメンバー限定記事は、生徒さんと卒業生のみに公開しています)

よく、


「それで占って下さい!」


と言われます。





あ、↓のことです。
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確かに、最近ではあまりやっている人がいないので珍しいのかもしれませんね。
手に入れやすいところで売っているものは、先生や師匠が持っているものと比べて脆そうな、何だか細いものしかないみたいで、やっている人が少なくなったというのがこういうところにも表れてるんだなぁ~と思ってたところなので。



さて、この筮竹を使う占い。
今、僕は周易というのをやっているんですが、表面的にやるなら「おみくじ」的要素が強くなってしまうんです。




例えば、写真のは地風升の初爻変。

易経には、

「升は元いに亨る 用て大人を見る恤うることなかれ 南征は吉なり 」

初六「允に升る 大いに吉なり」

と書かれています。
そこで、「あぁ、大吉なんや、やった!」というだけなら簡単なんですが、それだけで終わらせるのはあまり良い鑑定ではないんです。


この卦は地に種を蒔き、それがゆっくりと成長していく様子を表しています。
運勢は上がるのでしょうが、そのスピードはゆっくりです。
急ぐと失敗するかもしれません。

だから、命式を見ないといけないんです。


せっかちな人だったら、もうちょっと時を待てば良くなるのに、そこまで待てずに諦めるかもしれません。

のんびり屋さんだったら、ゆっくりは良いんですが、その夢が叶いそうな時期ものんびりして、兆しを見逃すかもしれません。

また、悪い運気にいる人なら、それが過ぎてくれるまでは耐えないといけないのに、見誤って悪い中で、こんなもんかと見切りをつけてしまうかもしれません。


やっぱり、命の占いを元に、どう動いていくべきかという指針は立てなければいけないでしょう(指針をお客さんに伝えるかどうかは別として、占い師自身が分かっていないといけませんから)



もちろん、命の占いだけが絶対だとか、それだけで判断するとかいうわけではないんですが。