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東北のどこかで

20代のサラリーマンが、東北の何処かで自分の人生を可笑しく、楽しく、そしてクール?にお伝えします。



前回のブログで盲腸が発覚後の入院一日目迄書きました。


その続きです。


救急で入った病院では手術出来ない知り、直ぐに地元の病院へ移動した方が良いという事を勧められました。


コレが結構遠いんですよ。


それに、深夜緊急で入ったんで今居る病院の住所もはっきり知らないまま、病院の移動。。。


移動中に更に悪化しないかという恐怖に怯えながら、痛みに耐えつつベットに仰向け状態で病室の天井をボーッと見つめていました。


そもそも、手術で決定なのか?


昨晩の先生の話では抗生剤で炎症を抑える事で済む場合もあるという事実。


手術?抗生剤で終わり?


手術なんて経験が無いから、手術に対する恐怖心と抵抗感。


抗生剤で治まる程度で済むなら、手術しないに越した事は無いと微かな希望を持ちつつ、抗生剤の場合は再発するリスクが30%という数字。


もう不安しかない。


昨日まで健康だった自分が急にこんなになっちゃう始末。


痛さが進行しているので、思考回路も鈍る鈍る。


明日、一週間後、一ヶ月後、自分はどうなっているのか想像もつかないまま、時間が進み腹の痛みも増して行きます。


そんなこんなで、入院していた病院側から地元の病院へやっと連絡が付き紹介状を書いてもらいました。


問題は地元の病院迄行く足です。


平日の午前中に誰が僕を移動させてくれるんでしょうか。。。。


まず自力は無理です。


一人で移動中に盲腸(虫垂)が破裂します。恐らく。。。


仕方なく、親に電話して態々出張先近くの病院迄迎えに来てもらえるか電話してみました。


平日なんで案の定、仕事中でした。


しかし、仕事を午前中で切り上げ迎えに来るという事でした。


本当に有難い。


仕事中でも仕事を切り上げ家族を迎えに行く。


当たり前かもしれませんが、この行動が本当に心に染みました。


家族の存在に感謝です。マジで感謝です。


午前中は痛みに耐え迎えを待っていると、午後一に迎えに来てくれました。


移動中痛みに耐え切れないかもれしないから、看護師サンにお願いして痛み止めを打って貰い、病室を出て迎えが待つ駐車場迄、右腹を抱えながら足を引摺り、何ともぎこちない歩きでやっと駐車場迄歩き終えました。


数十メートルなのに本当にキツイ。


助手席に乗り、仕事でミスった時の10倍位油汗をかきながら病院に着くまでの移動時間を耐えて続けました。


そして、何とか手術が出来る病院に着きました。


治療は何もしてないのに、病院に着いたというだけですが、ちょっとした安堵感。


しかし、痛みは増すばかりです。(痛み止めが切れたのかな~)


そして、救急入口から入って紹介状を抱えてながら、苦しみながらのぎこちない歩きで窓口へ向かいました。


僕の苦しみ歩きを見るに見かねてか、近くに居たおばさんが『大丈夫?車イス持ってくる?』という親切な言葉を掛けて頂いたのを尻目に、


『盲腸ですけど、大丈夫です。』


とか強がりか何なのか訳の分からない返事をしてしまい、申し訳ないつつ思いながらも、一早く先生に見てもらいたい気持ちが前に出てしまいました。


そして、何とか、本当に何とか診察窓口まで到達する事が出来ました。


この時でもう痛さで死にそうな状況です。


お医者様早く僕の盲腸を何とかして~。


また次回に続きます。