義父が福島沖をよく航行するため、ガイガーカウンターが欲しいというので、買ってみました。少し借りて、使ってみてから渡すことにしています。
本当は、日本製のHORIBA(堀場)のが欲しかったのですが12~13万円もするので、中国製のDoseRAE2というのを楽天市場で49800円で購入しました。
大きな違いは堀場のは0.001μSv/h単位なのに対して10分の1の0.01μSv/hの表示になります。
まあ、基本的にそこで表示された数字が大事(機種によって測定値が違うのとけっこう動くので)なのではなく、同じ機械で違う場所を比較することが大事なので、これでも使えると思います。
今住んでいる福岡の賃貸マンションの室内ではおよそ0.06~0.07(以下単位は省略します)です。
会社の自室のデスクに置くと0.03~0.04になります。
東京では、新宿御苑のマンションの室内では0.07~0.09です。
東京は関東ローム層の影響で空間線量はもともと低いところなので、福岡と同じ値と言うことは、やはりやや高いと言うことになります。
0.10です。
0.07です。
ちなみに、今回一番高く出たのはANAの機中(飛行中)の0.82でした。この数字もほぼ一瞬でした。
6月15日のこのブログに「原発事故まとめ」として書きましたが、
やっぱり3月に3回ほど大きな爆発があり、その時に放出された放射性物質が、関東にも飛来しました。その時たまたま雨が降ったところはホットスポットとして、線量の高い地域になっています。
爆発の際に原子炉も蓋が吹き飛ぶなど破壊されましたので、大部分の放射性物質はこの時に上空へ舞いました。残った核燃料はメルトスルーして地下へ落ち、ときおり、再臨界を起こしています。今も半減期の短い物質が原発近くで検出されるのはこのためです。
で、東京(新宿)などは、3月に来たセシウムなどの影響で空間線量も一時高くなりましたが、雨や除染の影響で、排水溝や下水に集められていきます。このため、空間線量は落ち着いてきましたが、下水汚泥に高濃度の放射性物質が集まったのです。
舗装されていない土の上に降り注いだセシウムなどは、ごく一部は雨で流されますが、大部分は土に残ることになります。そのため、土壌では空間線量に比べて高濃度の汚染が出てきます。
木下黄太 氏らの放射能防御プロジェクト(http://www.radiationdefense.jp/ )の結果も関東の土壌の高濃度の汚染を示しています。特にホットスポットと巷で言われている場所は高いです。
東京(新宿)の空間線量は落ち着いているので、外部被曝はそんなに恐れることはありませんが、舞い上がる砂埃や汚染された食材からの内部被曝は危険水準にあります。
大人が立って過ごす分にはそんなに影響はありませんが、子供など地面に近いところほど危険がまします。
(だから私はたびたび東京に行っていますが、子供は当分行かせません)
やはり、子供と妊婦は避難対象とすべきです。
大人はいいんです。20年後に癌になっても今の不摂生が原因かもしれませんし。
でも未来ある子供は違います。
もし親はしがらみだらけで動けないのなら子供だけでも避難させるべきです。そんなプロジェクトはネットで調べればたくさん出てくるでしょう。
日本の経済状況を考えると、東電の補償は有限です。当然その上にのってくる政府の補償も有限でしょう。政府の補償はけっきょくのところ税金ですから、皆から集めたお金を分配するだけのことです。経済が上向きでなければ富の再配分ではなく、貧乏の再配分になってしまいます。
ということは、補償は無いと思って行動するしかないのです。自己責任です。
世界のどこでもセキュリティーはタダではないのです。危険を回避するためにはある程度のお金が必要となります。
日本は平和ボケしてしまって、テレビや新聞が書かないと信じられない人がたくさんいるようです。受け身ではだめです。ここから先何があっても自己責任ですよ。情報がないのは人のせいではありません。政府が何とかしてくれるのを待っていてもダメなのです。