日本感覚インベントリー http://
発達障害児(者)の感覚情報処理の問題(感覚統合障害)を評価するために開発した行動質問紙です
このサイトの左側のバナーに質問項目とサマリーシートがあるので、生きにくさを感じてたり体が辛いなと思ってるような人は一度お試ししてみてください
ちびっ子の発達障害向けとなってますが、意外や意外
自分はノーマルな大人だと思ってる人も、結構引っかかる人がいます
こども向けなので、たいていは本人ではなく、親や保育者(幼稚園の先生とか)がします。
ここに少々問題が無いわけじゃないんだけどね
たとえば母親がこどもと同じように感覚統合できてないタイプだと、それが普通だと思ってるのでチェックが入りません。
明るいところに行って目が痛いのは当たり前でしょ?とか
車に酔うって言ったって、子供なんだから当たり前じゃないの?とか
冷蔵庫や換気扇のノイズってかなり体に影響あるんだけど、生まれてこのかたずーーーっとだと自覚できないから、そういう症状がないと思ってたり
だから、あくまで参考にしかならないんだけど、傾向ははっきり出るよね
これでレッドゾーンってのは実はかなりキツイ状態です。
健康なら全部緑になるはずだもん
自分は何とも思ってないのにになったってことは、物ごころつく前からずっとそうだったってこと
これが改善すれば、毎日がものすごく楽になる
今まで思ってたより、世の中って結構いいところなんだって気がつくよ
ちなみに、児童精神科や児童相談所なんかの発達障害の問診も、母親から幼少時の様子を聞く部分が重要な要素になるのでかなりマスクされる部分がある
(つまり、かなりいい加減ってことなんだけどね。知識持った母親なら狙って診断名つけてもらえる事態も発生する)
子供を診ないで、チェックリストの点数で診断する今の医療の盲点を突いてるって感じ。
これ、全部解説すると大変なんで、最初の項目の前庭感覚だけ。
まず、質問はこんな感じ
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No.動きを感じる感覚〓〓(前庭感覚)
1転びやすかったり、簡単にバランスを崩しやすい。
2階段や坂を歩くときに慎重で、柱や手摺りをつかみ身を屈めるようにして歩いている。
3足元が不安定な場所を怖がる。
4高い所に登ったりすることを怖がる。(階段、傾斜等)
5安全な高さからでも、飛び降りることができない。
6危険をかえりみず、高い所へ登ったり、飛び降りたりすることがある。
7ブランコなど揺れる遊具で大きく揺らすのを好み、繰り返し何回も行う。
8ブランコなど揺れる遊具を怖がる。
9滑り台など、滑る遊具を非常に好み、繰り返し何回も行う。
10滑り台など、滑る遊具を怖がる。
11非常に長い間、自分一人であるいは遊具に乗ってぐるぐる回転することを好む。
12回転するものにどんなに長く乗っていても目が回らない。
13車にすぐ酔いやすい。
14ジェットコースターのようなスピードのある乗り物や回転する乗り物を非常に好む。
15ジェットコースターのようなスピードのある乗り物や回転する乗り物を怖がる
16空中に抱きかかえられたり、ほうられることが非常に好きで、繰り返し要求する。
17空中に抱きかかえられたり、ほうられたりすることを怖がる。(高い高い、かたぐるま等)
18逆さにぶらさがる遊びを好む。
19自分の体の姿勢の変化を怖がる。(仰向けにさせられる、逆さにぶらさがる等)
20いつも体を硬くしていて、頭、首、肩などの動きが硬い。
21突然、押されたり、引かれたりすることを嫌がる。
22高い所の物を取るとき、頭よりも高い位置に手を伸ばすことを避ける。23極端に動きが少なく、静的であることがある。
24過度に動きが激しく、活発すぎることがある。
25座っている時や遊んでいる時に、繰り返し頭を振ったり体全体を揺らす等の癖がみられる。
26床の上でぴょんぴょん跳ねていることが多い。
27理由もなく周囲をうろうろしたり、動き回ったりしている事が多い。〓
28床のうえに、ごろごろと寝転んでいることが多い。
29体がぐにゃぐにゃしていて、椅子から簡単にずり落ちそうな座り方をしている。
30回転物(車のタイヤの回転、換気扇、扇風機など)を見つめることを好む。
〓コメント
前庭感覚
0-24点 典型的な状態 (健常児の約75%に見られる状態です)
25-34点 若干、感覚刺激の受け取り方に偏りが推測される状態
(健常児の約20%に見られる状態です)
35~ 感覚刺激の受け取り方に偏りの傾向が推測される状態。すなわちある刺激に対して過敏であったり、鈍感であるような状態。
(健常児の約5%に見られる状態です)
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前庭感覚ってのは自分の体がどうなってるのか把握して、バランスをとる機能です
メインの部分は耳の奥にある三半規管で自分の体の三次元的な位置を把握してバランスとるの
でも、これ以外に目で見た周りの様子や、筋肉からの位置感覚が大事
ってことは、両目がちゃんとリンクして動いてないと情報がちゃんと入らないかも??ってことになるじゃん??
目玉の周りの筋肉がちゃんと動かなきゃいけない
それも、両目の筋肉がそれぞれものすごく繊細な動きしないと、3Dで認識することってできないんだよ。
この筋肉がうまく動かないと、奥行や距離感を正確に把握できないんで、無駄に怖がったり、理解できずに無茶するってことがある。
この辺、上手にできる子は自分の力量に合わせて遊んだり怖がったりできるんだよ
無茶する子は勇気があるんじゃなくて、こういうところがうまく機能してないって場合もあるの
目の周りに筋肉って繊細なんで、低血糖であっという間に動かなくなる
もちろん、筋肉の酸素がいかなければ動くわけがない
もうひとつが筋肉からの入力
筋肉が動くことで、筋肉の今の形(腕や足の位置など)を感知するシステムが筋肉の中にあります。
筋肉の量が多いほどこのセンサーは発達する
だから、筋肉の少ない子や、動きの少ない子は脳への入力がありません
筋肉がたくさんあっても、入力が無ければ脳内の回路はできない
それぞれの機能がちゃんとあっても、耳・目・筋肉 この神経回路ができてないと前庭機能は働かない
この項目の質問の中で過剰な刺激を好む選択肢がいくつかある
これは、ちゃんと入力できてないってこと
たいていの場合は、筋肉からの入力が少ないんで、脳がもっと強い刺激を入れたがってる場合だと思っていい
筋肉が少ないってどんな状態かな
低たんぱく、鉄欠乏だよね
もし筋肉があって入力はいいのにうまく前庭機能が働いてない場合は、目や耳の問題か、シナプスをつくる材料がないか、神経伝達物質がアンバランスかってことになる
つまり、ω3やレシチン、ビタミンBがここで効いてくるわけ
過剰な刺激とは逆に、とにかく怖がるって項目がある
恐がるってどういう状態か
外敵に対して準備してる状態
つまり、アドレナリン放出・交感神経過剰状態ってこと
どういう時にアドレナリンがでるのか
そりゃ、血糖コントロール不良や鉄欠乏ではっきり出るよね
そういうときは、ちょっとした刺激でびくっとしたり、怖がったりして当たり前
この質問項目は前庭神経がらみの症状の物ばかり集めてるけど、結局は体の発達と自律神経コントロールのこと聞いてるんだよ
で、この項目がレッドなら、マット運動やトランポリンみたいな体を動かす運動をさせるんだけど
そこまで低栄養の子がそんなことできると思う?
訓練しに行こうとすると泣いて嫌がる子続出だよ
訓練した翌日はぐったりしたり、はしゃぎすぎたりね
一般の専門機関の、かなり冴えたところがしてくれるのはここまで
でも、さらにその前に栄養入れることがどのくらい大事か判るでしょ?
栄養入れてからでないと訓練はできないのよ
とはいえ、栄養入れようにも過緊張で交感神経優位↑で消化機能がガタガタだとこれもうまくいかない
このときにはちょっと強制的に、自律神経コントロールして上げた方がいいかもしれない
このテクニックとして、マッサージや鍼、アロマ、お部屋の環境作り
子供ならお母さんと
大人ならパートナーとのスキンシップも大事
コーヒーやチョコなんかのカフェイン入りのもの食べてたら本末転倒だよ
低栄養で吸収できない子は、自律神経コントロールと同時に漢方薬なんかの併用もアリです
飲んですぐに効くわけじゃないけど、おなかを整えて、栄養を体のなかで回せるように手伝ってくれます
乳酸菌や食物繊維なんかも大事な要素
発達障害って診断つくほどの症状がある場合でも、その症状が本当に生まれ持ってきた変えられないものなのか
実は、栄養や自律神経コントロール次第で結構動いちゃうような二次障害的な部分なのか
もちろん、両方が複合的にからんでると思う
でも、二次的な部分を宿命だと思って抱え込むのはもったいないと思わない?
体ぐにゃぐにゃで根性ないって言われて泣いてたり
感受性豊かだってちやほやされてても、本人のこころは針のむしろだったりするなら、
とりあえず鉄欠乏が無いかな?ってくらいは調べてもいいと思うんだよね
体整えてデメリットないもん
いつもは風邪ばっかり引いてたのが、今年は少ないぞ??ってだけで十分プラスになると思うよ