雨ばかりで、ゆっくり側で見ることもできていない今年のくちなし。

くちなしは、思い出の花。

  


まだ学校にもあがらない 幼い日
祖母と泊まっていた温泉宿の庭先に たくさん咲いていた花だった。

“とってもいい香りがする 綺麗な白い花”
名前も分からないまま、ただこの印象だけがいつまでも心に残っていた。

そして、もうすっかり大人になっていた頃、
どこからともなく香ってきた匂いに、わたしの記憶は急激にタイム・スリップ!

“くちなし” だったんだ、あの時の花…   

そんな想い出は清楚な姿と上品で豊潤な香りとともに咲き蘇る。

 


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