1.はじめに

 昨晩(2026年5月15日)は,FFXIのサービスが開始されてからちょうど24周年という大変記念すべき日に、「もぎたてヴァナ・ディール」というFFXIの公式の配信が行われました。配信の内容を詳しく知りたい方は、熱心なプレイヤー様のブログだったり、直接YouTubeで該当動画を拝見されるのがよろしいかと思いますが、冒頭に素敵なアニメ調のFFXIの動画も紹介されて、現役プレイヤー様だけではなく新規・復帰者様にとってもFFXIの魅力が伝わる、とても楽しいお時間となったのかしらと思います。

 

 さて、本日の記事では、ソロで遊ばれている方が大勢いらっしゃることを改めて、「もぎたてヴァナ・ディール」で確認できたことを受けて、それでも1人ではなく複数の人と継続的にコミュニケーションを取りながら遊ぶことの楽しさを味わえる環境にソロの方がたどり着ける道筋があるとしたら、それは例えばどのような道筋が考えられるか?これを今回のテーマとして記事をしたためます。

 

 

2.リンクシェルの見つけ方

 生活環境によって、どうしてもソロで遊ばないといけない方であったり、他人と一緒に遊ぶことに躊躇されている方達がおられるであろうことは、想像してきました。そのような方達の中で、もしかしたら他人と一緒に遊ぶことの楽しさを知らないばかりに、ソロで遊ばれることを望まれている方もおられるのではないかと考えました。今回の記事は、他人と遊ぶことを心のどこかで希望されてソロで遊ばれている方。新規の方や、復帰してまだコミュニティに属す機会を得られていない方に向けて、蛹がこれまで経験してきたことも踏まえて、リンクシェル参加へのなんらかのアドバイスができないか考えてみました。

 

①他のプレイヤーと出会う場

 まずあげたいのが、野良募集とよばれるサーバー内の不特定多数に"yell"という会話コマンドでよびかける募集が、どなたにも頭に浮かぶのではないでしょうか。この野良募集ですが、蛹が遊んでおりますサーバーでの傾向という前提になりますが、ある程度装備や知識や経験がそろっている方を募集されている主催者様が目に付く印象を抱いています。

 

 というのは、近年の野良募集でよく目立つタイプが、あるコミュニティでなにかのコンテンツに行きたいんだけれど、人数がそろわなくて数名人を募集するという"yell"を目にするからです。よくあるのが、「ゆるい」と募集しておきながら、実はゆるくなくて、ある程度強い人を募集していたと参加してからわかる場合だったり、参加時に装備状況を聞かれたりする主催者もおられるからです。実際、蛹も新規キャラで野良募集に先日参加した時、装備状況を聞かれました。

 

 このような状況がありますので、新規の方や復帰者の方が、つてもない野良募集にいきなり参加してしまった結果、あまり好ましくない想いを抱き、「やはり私はソロがいい」と思われたとしたら、非常にもったいないことのようにうかがえます。

 

 では、この野良募集は新規の方や野良の方は参加が難しいのかと言うと、コンテンツ次第で結論が変わってくるのではないかと考えています。傾向として6人上限のコンテンツは、閾が高いケースが目立ちますが、アライアンス規模(上限18名まで)のコンテンツですと、たとえ99になりたてで、IL装備を入手した直後ぐらいの人であっても参加できるかもしれません。

 

 具体的に言えば、メナスインスペクター、ベガリー、オーメン、デュナミス・ダイバージェンス。このあたりは最前線の装備でなくなっている装備もあるため、新規・復帰者の方がより難易度の高いコンテンツに参加するための橋渡しの装備を入手する機会にもなりますし、同時にアライアンスができるコンテンツ募集にのることで、その募集主が属しているコミュニティの雰囲気を感じることができ、場合によってパールをつけていなければリンクシェルに勧誘されることもあるかもしれません。

 

 またリンクシェルの配布を行っているNPCもおり、リンクシェルリーダーがパールをそのNPCに預けていれば、一度の預かりで最大で10名まで参加することができます。ただ、こちらからの参加ですと、事前にどんなリンクシェルなのかわかりにくいこともあり、参加しようという気持ちにブレーキがかかりやすいかもしれません。

 

 

②コミュニティの見極め

 新規・復帰者の方がリンクシェルに参加できたとします。そこから何をすればよろしいかといいますと

 

ア)普段、どんな活動をしているのか?を把握する。

イ)リンクシェル内の中で既に固定活動などが行われているのかどうかを確認する。

ウ)もしそのリンクシェルにいたとして、自分が困った時にお手伝いをしてくれるメンバーがいるか確認する。これは実際なにかお手伝いを申し出てみて確認するのが一番早くて確実だと思います。

 

エ)リンクシェルの雰囲気を知る。具体的には、効率重視に偏っているのか?それともコミュニティ参加者ができるだけ満足できる活動をされているのか?主催してくれる人が複数名いるのか?それとも偏っているのか?こうした視点をもってリンクシェルを観察することで、そのリンクシェルがどのような方針で活動しているのか把握できるかもしれません。

 

 

 

③最初から“Taker”にならず、まずは“Matcher”を目指す

 新規・復帰者の方はどうしても「アイテムをもらう」「フラグを解放してもらう」と何かにつけて「"Taker"=あたえられたものを得る者」 になりがちです。ずっと”Taker”でいる限り、コミュニティのメンバーから深い信頼は得られません。その結果、自分は「やはりソロがいい」と判断してしまうのは、もったいないと考えます。蛹がお伝えしたいのは、他者からの信頼を得られにくい"Taker”ではなく、自分が手伝ってもらった分はコミュニティにお返しをするという精神。つまり「”Matcher"=損得のバランスをとる人」をまずは目指すことが、よりよい関係性の構築につながるのではないかという提言です。もちろん、最終的に「”Giver"=与える人」になれれば、末永くコミュニティで充実感を得ながら深い人間関係を築いていけるのだとは思いますが。

 

 コミュニティのメンバーとより深い信頼関係を築ける人は、より難易度の高いコンテンツへ連れて行ってくれる可能性が高くなります。そして人によっては、固定活動であったりそれに準じた扱いを受ける方もでてくるでしょう。

 

 このような立場になるためには、リンクシェルで誰かが困っていた時手伝える範囲でお手伝いをしたり、チャットで悩みや苦しみをうちあけている方へ好ましい反応をしたり、時にはメンバー様の喜びを一緒に共有するような発言をしたりすることが、関係性の変化につながっていくでしょう。そしてこれは蛹が心がけていることですが、「挨拶は無視しない」「ログインした時、ログアウトする時の挨拶も行う」ことも、他のメンバー様との信頼を築いていく上で欠かせない要素に見えます。というのは、FFXIをプレイしていて理解したことの一つに、礼節を欠く方の多くに当てはまることとして、慣れ親しんでくると「相手を雑に扱う傾向をお持ちの人が目立つ」です。親しくなれば、たわいもない会話であったり、冗談を言い合うこともでてくるでしょう。ですが、どんなに親しくなっても相手へのリスペクトを失ってしまってはいけないと考えています。なぜなら、相手へのリスペクトを失うということは、相手と一緒に時間を過ごすことへの感謝の気持ちを奪ってしまうからです。これは日常生活においても同様ですよね。相手の尊厳を尊重できない方は、結局他の人から頼りにもされないし、尊重もされないという鏡像関係を見出すことができます。

 

 

 

3.さいごに

 リンクシェルというコミュニティは、継続的なコミュニケーションの場という機能と、困難なコンテンツに挑戦し試行錯誤できる人間関係を育む場という機能を併せ持っています。もちろんそれだけではなく、ゲーム以外に関する会話であったり、お互いを労わり合う場でもあります。自分にあったリンクシェルを探すため、どんどんリンクシェルをつけかけていかれている方もお見かけいたしますが、そのような方に届けたい物語がございます。それは『青い鳥』です。「隣の芝生は青い」ということわざに置き換えてもいいかもしれません。まるで流浪の旅のようにコミュニティを流れていけばいくほど、元いた場所に所属していた人たちから白い目でみられるかもしれません。その結果、そのサーバーで一緒に親身になって遊んでくれる「冒険者」様は減ってしまうという悲しい事態に陥って、結局サーバー移転をされる方もみてきました。

 

 この記事を読んでくださっている方には、そのような悲劇的な遊び方に陥らないようにという願いを込めて、厳しい指摘かもしれませんが述べさせていただきました。

 

 これまで何人も「出来上がったコミュニティの力を使って、自分の願いを達成させよう」と、コミュニティを「道具」のように扱おうとしてきた方とも出会ってきました。そのような方達は、最終的にはコミュニティの中で孤立し、出ていかざるえない状況になっていかれました。FFXIのプレイヤー様は比較的年齢層も高いのでしょうから、チャットでこの問題をあえて指摘せず、穏便にすませようとされる方も大勢いらっしゃるかと思います。つまり、このような方達は自分で気づかない限り、信頼を得るどころか、人間関係がマイナスにまで振り切ってしまうのでしょう。これも非常にもったいない遊び方のように見えます。

 

 リンクシェルが自分になにをしてくれるのか?と期待するだけでは、本当に居心地のいいリンクシェルと出会うことは叶わないでしょう。ここにオンラインゲーム特有の人間関係の難しさがありますが、同時に、他者と一緒に遊ぶことの楽しさに開かれた時、そこにはゲームをただ一緒に遊ぶ仲間以上の人間関係をみいだすことができるのではないかと思います。

 

 以上を一言でもまとめるなら

 

 「リンクシェルとは攻略装置ではなく、信頼を育てる場所である」ということでしょうか。




◾️追記

・脱字訂正(2026年5月18日)。