最初の結婚は19歳。
相手も同じ歳。
私は団地住まいの夫婦の”三女“として産まれた。
だが私の記憶には歳の離れた兄貴がいた。
我が家は謎がたくさんあったが、聞いてはならない空気が漂っていたので口は開かなかった。
それは私がまだ幼稚園の頃の話。
幼稚園の私でも謎に思うことはあったし、それを聞いてはならないと本能で察知していた。
なぜなら母が絶対的存在だったからだ。
彼女が仏であり鬼であった。
どこの家でも母親とはそうだろう。
しかし…我が家の場合はまたなにか世の中の“普通”とは違うものを感じていた。
そもそも団地育ちの私は団地住まいという世の中の格差があることなどおとなになるまでわからなかった。
私が母親を怖い存在だと思い始めたのは…物心ついたときからだ。
母親の優しい笑顔を見るときもあるけどそれは私へ向けた笑顔ではない。
10歳離れた長女と何か話しているときなどよく見受けられた。
私へ向ける顔は…眉間にシワを寄せたいつも怪訝な顔だった。
私は母親の愛情欲しさに努力をしたが空回りばかりで眉間にシワの顔を向けられていたことが多かったと思われる。
これが私の始まりだ。
わりと真面目なメンヘラ記録が続く。
嫌な方はスルーで!オネシャス。