プレッシャー、ストレス、トラウマの違いについて。

おおざっぱな違いをまとめました。

 

 

プレッシャー(外的圧力)

 

プレッシャーは「外圧」「圧力」「圧迫」のこと。

つまり、外から加わる力のことです。

物理学的には「圧力」
精神的には「圧迫」

という意味で使われます。

 

例えば

・人からの期待

・受験勉強

・試合

など。


適度な精神的プレッシャーは、
・行動の原動力
・モチベーションを高める
・人間成長をもたらす
など好ましい面をもたらしてくれます。

 

 

 

ストレス(応力)

ストレスは、過剰なプレッシャー、寒冷・外傷・精神的ショックなどによって起こる精神的緊張や
生体内の防衛反応。

 

物理的には「応力」と呼ばれます。

 

精神的な面でのストレスは不快と感じるものですね。

「快」と「不快」か感じるかは人それぞれですが、何か刺激を受け

これを心が判断する場合、脳の大脳辺縁系にある「偏桃体」という部分が判断します。

「偏桃体」とは感情を司るアーモンド状サイズの器官。

不安や緊張が強い人ほど、扁桃体が過敏に働いているため、

ちょっとした刺激にも敏感になってしまいます。

 

HSP(ハイリーセンシティブパーソン)の人は、

扁桃体が活発なので、人一倍プレッシャーやストレスに敏感な

体質ということになります。

 

ストレスの場合は、プレッシャーから解放されると解消されるものです。

例えば

・入試試験

・辛い卒論研究

・辛い仕事

・人間関係的な悩み

・適応障害、環境不適合

のようなものです。

 

基本的に悩み程度は、精神科の投薬治療をするレベルではないです。

投薬治療うけると、ひどい目にあいます。

 

 

 

 

 

トラウマ(心の傷)

 

かなり強い精神的プレッシャーから解放されても、

体調や精神面に不調を伴なう場合は

トラウマ(心の傷)

となります。

 

物理的には「」や「クラック」といいます。

 

ガラスに綿を強くこすりつけても傷はつきにくいですが、

石など硬いものをこすりつけると傷(クラック)が残ります。

鉄などの金属を強く曲げると、変形し歪や内部応力が残留した状態(残留応力)
が残ります。

 

トラウマを受けると

無気力感になる

ボーとする癖がついてくる

疲れやすくなる

集中力が散漫になる

などの症状が残ります。

 

 

 

 

トラウマの種類

トラウマにもいろいろなタイプがあります。

心に傷を背負うと、身体面や性格面に後遺症が残ります。

 

症状によって、

いくつかの種類があります。

 

・トラウマの基本単位

PTSD(心的外傷ストレス障害)/解離性障害

 

複雑性PTSD

PTSDと解離性障害を何回か受けた状態

うつ病など重度の精神疾患は複雑性PTSDの一種

 

 

ーーーー以下は複雑性PTSDで起こる。下にいくほど重度----

だいたい機能不全家庭レベル

 

自律神経失調症

病名ではなく、様々な不調の総称。

不調が2週間以上続く軽い症状

めまい、いらいら、発汗など

 

睡眠障害

不眠症、過眠症

 

不安障害

パニック障害、社交不安障害(SAD あがり症)

 

恐怖症

視線恐怖、広場恐怖症など

 

強迫性障害

繰り返し同じ行為を無意識的にやってしまう。

抜毛症、皮膚むしり症、確認行為、潔癖症など。

 

気分障害

大うつ病、非定型うつ病、双極性障害

慢性的に精神、体調面に不調がつづく症状。

このレベルになると、

自律神経失調症、睡眠障害、恐怖症、不安障害、強迫性障害

など様々な症状を併発しています。

 

統合失調症

妄想、幻聴のある症状