人の心はどこからくるのか知っていますか❔

 

心が病んでしまうと、

胸が重たく感じて、ずきずきとうずきます。

 

そのため、うつ病になったとき

「心は胸にあるのだ」

と若い頃は思っていました。

心はハートともいいますからね。

 

しかし、紀元前の哲学者アリストテレスは、
すでに

心は脳にある

と解釈していました。

 

現代の脳科学では、実際にアリストテレスの言う通り

心は脳にあることが明らかになっています。

 

実際に、胸ではなく、頭をヒーリングすることに意識を向けると

胸の不快感、憂鬱感も解消されていきます。

 

心のヒーリングポイント

それは脳なんですね。

 

 

 

心の三層構造

 

さらに、哲学者カントは精神の働きとし

・私は何を知りうるか(知)

・私は何を望んでよいか(情)

・私は何をなすべきか(意)

と問いを示し、

人間の知性・感情・意志を吟味検討しました。

 

人間の精神のはたらきとして「知・情・意」の3つを考えました。

 

夏目漱石も同じようなことを言っています。

「山路(やまみち)を登りながら、こう考えた。 知に働けば角が立つ、情に棹(さお)させば流される。

 意地を通せば窮屈だ。 とにかく人の世は住みにくい。」

 

人の世界はいきづらい。

正直者は騙される・・。

要領よくいきなあきまへんな。(; ・`д・´)

 

 

 

脳の三層構造

 

さらに、
この知―情―意はどこで形成されているのかも、
脳科学的に分かっているんです。

 

知ー前頭前野(大脳新皮質)・・・理性、創造力、道徳、慈悲を司る

情ー大脳辺縁系      ・・・感情、記憶、学習力、運動機能を司る

意-脳幹                         ・・・生命力(健康力)、愛情、意欲を司る

 

前頭前野(大脳新皮質)はカリフラワー状の大脳表層部分で、オデコあたりを前頭前野といいます。

脳の総司令官とも呼ばれ、物事を考えるときはオデコ部分で考えます。

 

大脳辺縁系は脳の内部領域で、ここで感情が湧き出ています。

 

脳幹は最の最下部層で、ここから愛情と、生命力が湧きでてきます。

 

 

 

手相と脳、心

 

物事は何でも「3つ」を基本単位として、

バランスを保ちながら成り立っています。(三位一体)

 

同じ様に手相も脳(知ー情ー意)の3つの働きが反映されています。

 ・月丘(知能線)   ・・・知、創造性・・・前頭前野

 ・手の平上部(感情線)・・・情    ・・・大脳辺縁系
 ・金星丘(生命線)  ・・・意    ・・・脳幹

 

月丘は、創造性、理性、直感、神秘性を表す丘。

ギリシャ神話のアルテミスのように、夜を支配する。

理性が発達している人は、冷静で夜型、ミステリアスでクールなイメージがあります。

この領域は「精神面」の意味が強いですね。

 

手のひらの上部は、木星丘、土星丘、太陽丘、水星丘といった丘がありますが、

だいたい、地位、権力、名声、金銭運といった意味があり、

この領域は、月丘とは反対に「物質的」な意味が強い領域ですね。

 

金星丘は、金星がシンボルでギリシャ神話のアフロディーテのように、

生命力と愛情を司る丘。

ここが発達していると、愛情豊かで生命力も溢れてきます。

金星丘は生命の原動力であって、脳でも脳幹が一番重要といわれるように

三つの領域の中では金星丘が一番重要ともいえるでしょう。