なんだか最近コイルに興味が湧いています。

電気を貯める挙動が不思議なんですよねぇ。省エネ時代のマストアイテムです!!

マニュアルミッションの自動車に乗った人にしか分からないかもしれませんが、

これはまるで「フライホイール」です。

 

ACリアクトルが届きました。

3相200Vタイプです。

3相は単相のL-Nという表記ではなくて、R-S-T相に分かれているみたいです。

もともとは、インバーターの高調波を抑制するためだったり「力率」を改善するためのものです。

自分の場合はコンデンサーインプットタイプの電源を有するパワーアンプの力率を改善できないもんかな?とか妄想を膨らませていたのですが、どうやら家庭用のアンプごときでは意味が無さそうです。

 

3相タイプしか汎用的なものがなかったので、

一般家庭の単相に使用できるか不安でしたが、大丈夫でした。単相の場合はTは未接続ですね。

リアクトルを使うと、数十数百Aなどの大きな負荷において高調波電流を低く抑える事ができ、とても良いです。(逆に、負荷が軽い・・・電流がドカーンと流れないとあまり意味を成さない様子。)

私が購入したのはACリアクトルですが、ダイオードなどで整流した後の直流に使うDCリアクトルの方が本当はもっと効果的です。DCリアクトルを内蔵したインバーターの例を東芝東芝シュネデール・インバータ株式会社のホームページhttp://www.inverter.co.jp/product/inv/vfas1/feature/idx_04.htm から 図を一つ引用。

 

東静工業さんのホームページには現代のコイルの活躍場所を上手に捉えた図が掲載されています。これはとてもGoodです。こちらも一つ・・・その図を引用します。

この図でいくと、届いたACリアクトルはノーマルモードコイル、少し無理があるかもしれませんが力率改善用チョークコイルとも云えるかもしれません。
そしてこの図の出力平滑用チョークコイルはDCリアクトルでもあります。
何が言いたいかというと、名前が違っても殆ど同じ目的・同じ機能だということです。
チョークもリアクトルも同じ?違いは何?
今は細かいことは考えなくてもいいと思います。どっちも同じ。
 
あ、そうそう。 Technicsのパワーアンプ、フラッグシップとなる「SE-R1」も
大きなチョーク (DCリアクトル) を採用していました。
巨大なコンデンサーが2本立った、オーディオアンプのイメージからはかなり異質の電源部に見えます。しかしこれが、高調波電流で周辺の電気を汚さないクリーンな電源です。
 
電源の正弦波波形の一部分だけを「つまみ喰い」する電気機器はなんだか気持ちが悪いのです。
ハイエンドオーディオメーカーのひとつ、Jeff Rowland は、あのLM3886で有名になったModel10から
消費電流も正弦波となるようにPFCを搭載した電源を使い始めました。
https://audio-heritage.jp/JEFFROWLAND/amp/model10.html
オーディオの足跡さんから一部引用 ここから

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電源部には軍用機器や医療機器に採用されている最高グレードのPFC(パファー・ファクター・コレクション)機能付き第二世代超高速スイッチング電源を採用しています。
PFCモジュールはマイクロプロセッサーコントロールによって電源への入力電流を電圧と同相で取り入れます。そして、電源の電流波形を完全なサイン波に構築し、パワーファクターはほぼ100%に保持し、機器内部及びACラインに電源周波数の高調波成分を出さないクリーン電源となっています。
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オーディオの足跡さんから一部引用 ここまで
 
このような力率の優れた電源は、
日本でも有名な電源メーカー Nipron(ニプロン)では
数百W以上の大出力電源において当たり前?のようになっています。
知れば知る程に、チョークが目の前に現れてきます。